■会長の時間
この度の東日本大震災で被災された皆様、また被災地に所縁の深いご関係の皆様に心からお見舞い申し上げます。
当初予定のお花見を兼ねた夜例会を自粛し本日は通常例会とさせていただいておりますが、自粛ばかりでは経済は回らず、関西の元気を被災地に届ける意味で22日に夜例会をいたします。地震直後は「そんな気になれない」「気が引けて楽しめない」というのが正直なところで、「不謹慎」視されるのを嫌う国民性として「行き過ぎ自粛」ムードでしたが、「(被災していないところが)より笑顔で元気に前向きに(より援助できるよう)経済を回していくことが、復旧復興のエネルギーに」というように「馬鹿騒ぎはしない」「乾杯ではなく献杯」など「配慮や節度」の意識が前提にあれば「自粛ではなく、楽しく元気に笑顔でいこう」との流れになっています。事実世論調査でも「78%が行き過ぎた自粛には反対」となっているようです。
大きい余震が続くなか15万人近くが避難生活をしいられており、備蓄非常食の缶詰やレトルト、アルファ米や保存水等の支援物資が被災地へ届けられていますが、食品メーカーも原材料や包装資材確保や停電等に苦戦しており生産が追いつかない状況です。
宮城には冷凍水産物加工工場も多く、冷凍設備のダメージにより在庫68,000トンが腐りかけているため、35,000トンの海への廃棄を環境省が容認(粉砕して拡散させるため、生態系に影響がなく、ロンドン条約にも違反しないとの判断)しましたが、こうした施設被害や漁船19,000隻の損壊による漁業関連の被害総額は3,500億と試算されています。サバやイワシなどの漁獲高上位を茨城・千葉が占めますが、地震津波に放射能もれや電力問題の影響も加わり、備蓄となる魚類缶詰の欠品は勿論のこと、水産加工や鮮魚の漁業への被害は今後さらに拡大します。また(岩手・宮城など6県で)農地24,000ヘクタール(山の手線内の4倍)が被害を受け農業関連の被害総額は5,200億との試算で、物価高騰も含め今後食糧問題に大きく影響すると危惧されています。
食糧自給率40%(カロリーベース)の日本は多くの食材を輸入していながら、賞味期限や品質に対して過剰に反応し過ぎる国民性のため実は世界一の食品廃棄国(残飯大国)でもあります。廃棄量約2,000万トンは途上国5,000万人分の年間食糧にも匹敵し、世界の食料援助総量の倍以上です。今回の震災で世界中から援助の手が差し伸べられていますが、「限りある資源を無駄にしないよう」、「ものの無駄」「エコ」に対して国民一人一人がもう一度良く考えて実行に移さなければならない時期にきていると改めて考えさせられました。
【来客紹介】 |
1名 |
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【出席報告】 |
23年4月8日(第453回例会) |
会員総数 |
出席免除会員 |
出席会員 |
欠席会員 |
出席率 |
27名 |
1名 |
19名 |
7名 |
73.08% |
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【幹事報告】
〔メールBOXに配布〕
1)夜例会 改めてのお知らせ
2)第1回準備理事会報告
〔回覧資料〕
1)福島区社協だより
2)他クラブより例会変更のお知らせ(大阪梅田RC)