■会長の時間
今日は、2月13日東京都世田谷区成城で起きましたがけ崩れについてお話しさせていただきます。まずこれは崖崩れではないと思います。1枚目の写真が現場写真ですが、写真に記載されているように「この土留めでは賄いきれずに土留めが壊れたということ」でもないと思います。
次の写真は2016年ごろのこの現場の写真です。マンションらしき建物が建っています。しかし、2017年の写真を見ると、解体されてほぼ一番後ろの壁だけの状態になっています。今回のがけ崩れの写真で写っているのはこの壁です。土留めや擁壁といったものではありません。そしてなお且つ、2017年から2022年ころまで放置されていたようです。
高台の土、建物は過去に建っていた建物が建物全体で受け止めていたと思われます。それを解体した。解体して擁壁を作ろうとしたのか、新たな建物を建てようとしたのかわかりませんが、おそらく2017年にすでに「問題あり」となり工事を中止したのだと思います。その上に5年以上も解体途中で野ざらしにしていた。そして最近になって工事を再開した。足元の土を掘り、撤去工事の続きとして基礎の撤去とかも行われたかもしれません。結果今回の事故が発生したものと考えられます。
いずれにしても、今回の事例は既存物の強度や地面の高低差に対する事前の調査検討を十分行わず、建物を解体したり、地面を掘削したことによる事故であり、自然災害の影響などによる崖崩れではないと思います。
このように地盤に段差がある場合の解体工事や建築工事は高度な技術力が必要とされます。皆様も周りにこのような段差がるところでの工事を見かけましたら十分ご注意ください。
【来客紹介】 |
0名 |
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【出席報告】 |
5年2月17日(第932回例会) |
会員総数 |
出席免除会員 |
出席会員 |
欠席会員 |
出席率 |
40名 |
1名 |
25名 |
14名 |
64.1% |
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【幹事報告】
〔メールBOXに配布〕
1)第8回理事会報告
〔回覧資料〕
1)トルコ大地震 義援金募金箱
2)ロータリー手帳のご案内