「いっぱい甘えてもいい? ロータリーXmas in USJによせて…」 児童養護施設海の子学園 入舟寮施設長 城村威男
今回の卓話は久しぶりに海の子学園の城村先生にお越しいただき、最近の施設の状況や「ケアプラス基金」についてご紹介いただき、合わせて新しい会員向けにこの活動が始まった経緯も改めてご紹介いただきました。会員の皆さまには、毎年行っているロータリーXmasの原点をしっかり理解したうえで、引き続きこの奉仕活動に携わっていただけるようよろしくお願いします。
(例会運営委員長 池山)
【卓話概要】
・ロータリーXmas in USJは20年前に始まりました。初めは単なる招待行事と思い、参加も中高生が中心でしたが、保育士の
「小さい子供たちを一日思いっきり甘えさせてやりたい」との想いに真摯に耳を傾けていただき、その夢が実現しました。
・子供たちをいっぱいいっぱい甘えさせてやってください。それが毎日施設で親から離れ、我慢して集団で生活している子供たちの
心に灯る明かりとなります。
・児童養護施設とは、様々な理由で保護者と生活できない児童、不適切な養育を受けている2歳~18歳の子供たちが生活して
おり、生活だけでなく自立に向けた援助や退所後も自立の支援を行っている
・全国に約600あり、最近は施設の近くの民家を利用した小規模施設やグループホーム等が増えており、そこでは特別ではなく
普通の生活が日々営まれている
・R2年度の入船寮への入所理由は、80%以上が「虐待」「家族環境」によるいわゆるネグレクト
・施設の「養育」とは、子供たちが「生まれてきてよかった」と感じられるようになること
・施設における支援の目的は、自立支援・家庭復帰・社会性の取得・心のケア
・貴クラブのケアプラス基金は、施設を退所後も子供たちに寄り添いアフターケアに取組んでいる我々にとって大変ありがたく、
「うみっこ基金」として進学支援金や各種お祝い等に活用しており、今後も継続して支援いただけると大変ありがたい