「心育て PART 20」 河田 英子 会員
春雨に桜も儚く散り、4月も半ばが過ぎました。つつじやハナミズキも咲き、若い頃大学院に通ったワシントン州花、しゃくなげが咲き私の心に時折シアトルの楽しかった日々を懐かしく思い出させてくれます。しばらくぶりのロータリーの皆様がコロナ感染拡大の中で、メンバーがどれほど出席されるのかしらと思いながら参りましたら、懐かしいメンバーにお会いできて嬉しい限りです!
昨年、めまいで机の角にぶち当たり、ろっ骨を3本折り、6週間のつらい思いをしました。8月人工関節置換手術を受け、8週間の入院となり、コロナ禍で面会謝絶!!本を60冊ほど読破しました。ようやく杖なしで歩けるようになりましたが外出はできるだけ控え、3学期努力して学園の内容を充実させ、年度末素晴らしい子どもたちを卒園式で送り出しました。不眠症が私の長年の悩み事で、睡眠薬をのんでも2時間、3時間で目が覚め、睡眠をとることができないまま走り続けました。行事も中途半端にならないよう必死で重責を果たし、国連諮問機関の理事や大阪府交通安全母子の会17万人の会長もボランティアでつとめ、本業では教育アドバイザー上級を取得し、日夜教育の質向上に切磋琢磨の日々です。ただ読書とピアノが私のなぐさめです。
先日、国立循環器センター病院で診察中にめまいがし、意識不明になり、緊急入院しました。おかげさまで名医に救われ、過労死を免れました。今日も生きてここで、お話で来ているのをとても嬉しく思います。
最近女性のための研修で、高齢化社会工学ジェロントロジーを学びました。皆様御存じの通り、日本は農業が衰退し、第1次産業3.3%第2次産業(工業など)23.3%、第3次産業(金融・サービス業など)73.4%となっております。又食育と宣伝されてグルメ時代といわれていますが、日本の食料自給率は東京大阪ともに1%、そのほかは平均すると約37%という事態です。外国から食料を輸入することに依存しています。アメリカは広大な土地で食料自給率は130%です。滞米中、アメリカ各地を訪れましたが、土地の広大さ自然の雄大さには驚くばかりです。日本は国土が狭いうえに、道路や建物を作ってばかりで、やがてこの先2100年世界の総人口は120億人、日本は少子高齢化がすすみ4959万人と予想されています。日本は食べるものがない飢餓の国となるやしれません。
そうなった時食材の輸入が困難になった日本はどうなるのか?ITやAIで利便性を追求するのも素晴らしいですが、この先のコロナ感染拡大の収束に向けての政治家の努力が見えず、施策は後手後手です。ベトナム・インド・イスラエルで開発し作られたワクチンを使い、国産のものがないというのは、どういうことなのか。若い世代がグルメ・ファッションなどばかり夢中になっています。本当に考える力・行動する力を身につけられるように、退職年齢を迎えた私達が趣味や余暇を楽しんでいる暇はありません。私達が今持っている力を次々世代の日本の為に、世の中の為に、尽くす必要があります。次々世代の為に考える力を育て、国力回復にそして自然豊かな日本の維持、勤勉で努力家の日本人としての誇りが持てるよう私達が教えていこうではありませんか。年をとったからと後ろ向きになってはいけません。それがジェロントロジーです。私の回復祝をかねて、少しのものをお持ちしました。これからの人生もコツコツと努力してまいります。今後も仲良くしてくださいませ。皆様のご健康とご多幸をお祈りしています。ありがとうございました。