■会長の時間
【亥の子】
昨年の終わりは「なまはげ」という東北地方に伝わる民俗行事を紹介しましたが、今日は中国・四国地方の民俗行事「亥の子」を紹介したいと思います。
「亥の子」は十二支の暦の亥の月(11月)の亥の日に、亥の子餅を作って食べ、無病息災・子孫繁栄・収穫感謝を祈るという家族による民俗行事から始まったと伝えられています。
中国地方や四国地方では、子供たちが中心の行事となっています。どんな行事かと言いますと、中心部にくびれのある漬物石のような「亥の子石」に4・5本のロープを括り付け、亥の子歌を歌いながら、石を引っ張り上げては土の上に落とす動作を繰り返し、くまなく集落の家庭を回るというものです。
私は岡山県の美作で生まれ、育ちましたが、小学生の頃は、毎年の「亥の子」が楽しみでした。まず、5・6年の年長組は山に入り、カズラを取ってきます。カズラの皮をむき、柔らかくするため、皮をたたきます。それをロープ代わりに「亥の子石」に巻きます。年少組の子供たちと女子は御幣を作ります。習字用の白い半紙に切り込みを入れ御幣をおります。それを割りばしに挟み土に、刺さるような御幣串にします。集落全部の家庭分をつくるので、大変でした。
私の住んでいた村は約80軒の家があり、4つの集落に分かれていました。子供たちは4つの集落ごとに「亥の子」を持って家庭を訪問します。昔は亥の刻からスタートしたようですが、私の時代は7時頃から訪問を始めました、80軒を回りきるには、当然、12時を超えてしまいます。何故か、その日に限って、大人たちは4つの「亥の子」が回ってくるまで、起きて待っていてくれました。
訪問すると、玄関先で、「亥の子歌」を歌いながら、「亥の子石」を土の上に打ち付けます。それぞれの家の人達は、ご褒美に、みかんやリンゴ、お菓子などをくれます。一番ありがたいのは小銭です。持ち運びに重くないし、後で、平等に分けお小遣いにします。家庭を回った印として、作った御幣を庭に刺しておきます。
私たちの地方に伝わる亥の子歌は「亥の子、亥の子、亥の子の夜さに、餅つかんものは、鬼生め、蛇生め、角の生えた子生め、繁盛せい、繁盛せい。」でしたが、地方によって歌は色々、変わっているようです。現在、行事が残っているかどうかは定かではありませんが、先輩が後輩に伝える古き良き伝統は引き継がれて欲しいなと願います。
【来客紹介】 |
0名 |
|
【出席報告】 |
3年1月15日(第865回例会) |
会員総数 |
出席免除会員 |
出席会員 |
欠席会員 |
出席率 |
38名 |
2名 |
21名 |
15名 |
58.33% |
|
|
【幹事報告】
〔全会員メールBOXへ〕 1)ロータリーの友(1月号) 2)下期会費請求
〔メール送信〕 1)ガバナー月信(1月号) ⇒ 1/13 配信
〔回覧資料〕 1)海の子学園・田島童園の子供たちからのお礼メッセージ 2)年賀状