■会長の時間
【西大寺の会陽】
会長の時間で地域のお祭りを紹介させて頂いていますが、今回は私の出身地である岡山県の西大寺の会陽を紹介したいと思います。西大寺の会陽は日本三大奇祭の一つに数えられる男祭りです。二本の宝木を1万人のまわし一丁の裸の男子が本気で奪い合う激しい祭りです。
この祭りの歴史は古く、奈良時代に始まっています。東大寺の良弁僧正の高弟実忠上人が創始した修正会(新年の大祈祷会)が、旧暦の正月から14日間開催されていたのですが、1510年、忠阿上人の時、修正会の最終日に参詣する信者に守護札を出したところ、所望する人達が多く殺到したので、やむなく、危険から身を守るために、まず、参詣者に裸になって貰い、頭上に投与する守護札を奪い合うという方式としたのが始まりで、現在の奇祭が生まれたと言われています。
会陽は例年、2月の第3土曜日に開催されます。当日は早朝から近隣の信者さん達が市内に集まります。16時頃から少年裸祭りが開催され、大人さながらに宝筒の争奪戦が行われます。19時頃には女性による会陽太鼓が披露されます。宝木争奪に加われない女性たちが、裸の男たちの士気を高め、安全を祈願するために、場内に向かって高らかに打ち鳴らします。
本番ですが、まず、男たちは垢離取場で冷水に浸かり身を浄めます。男たちは場内、ワッショイ、ワッショイと叫び、西へ東へと練り動きます。男たちの熱気で冷水は蒸気となって、立ち昇ります。本堂内外の明かりが消され、1万人の裸の男たちがひしめく中、22時に宝木が投与されます。裸の男たちの宝木争奪戦は最高潮に達します。3万人の観衆も固唾を飲んで宝木の獲得者を見守ります。最終的には仁王門の外に持ち出した人が福男となります。
宝木は原木に「牛王西大寺寶印」と書かれたお札がしっかり巻かれています。例年、2本の宝木が投与されます。獲得した福男たちは1年間、神から福が授かるとだけではなく、現在では、スポンサーがついて、金一封の現世利益も受けることができるようになっているようです。
会陽は昔、岡山県、香川県の各地で開催されていましたが、参加する男たちが減少して、西大寺を含む、何か所かに絞られてきたようです。私の小さい頃には、近くの安養寺というお寺で開催されていましたが、現在、裸祭りはなくなったと聞きました。残念ながら、私自身は参加したことはありません。是非、一度、祭りの興奮を味わいに行って頂きたいなと思います。
【来客紹介】 |
3名 |
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【出席報告】 |
2年11月13日(第859回例会) |
会員総数 |
出席免除会員 |
出席会員 |
欠席会員 |
出席率 |
38名 |
1名 |
18名 |
19名 |
48.65% |
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【幹事報告】
〔全会員メールBOXへ〕 1)第5回理事会報告
〔メール送信〕 1)ウエルカム例会ビジターお誘いのお願い ⇒ 11/6 配信(再送)