国際ロータリー第2660地区 簡 仁一 ガバナー 公式訪問
ホルガー・クナークRI会長テーマ 「Rotary Opens Opportuniti」 ~ロータリーは機会の扉を開く~
クナーク会長は、このテーマについて、ロータリーがクラブに入会するというだけではなく、「無限の機会への招待である」という思いを込めた、と語っておられます。
「奉仕プロジェクトを通じて会員自身や受益者の人生をより豊かにするための道を開くのがロータリーである」と力説され、「ロータリーは、リーダーシップの機会、奉仕のアイデアを実行に移すために世界を旅する機会、そして生涯続く友情の絆を築く機会を与えてくれる」とも述べられました。
そのうえで、「私たちのあらゆる活動が、どこかで、誰かのために機会の扉を開いています」と強調されました。
このRI会長のテーマに基づき、2020-21年度第2660地区の年次目標を6項目掲げました。
1. 会員基盤の強化
年代、職業、男女の別いずれにおいても、多様な会員を受け入れる柔軟性と、ロータリーの基本的な価値観を再認識し、クラブのあり方を方向づける「クラブビジョン」を作成しましょう。問題意識を共有し、会員の退会を防ぐ姿勢を、だれもが持ち続ける必要があります。
2. ポリオの根絶
現在、ポリオウイルス株の2型、3型は根絶され、あとは1型だけです。日本時間8月26日に、WHOが、アフリカでポリオが根絶されたと宣言しました。これにより、ポリオの常在国は、アフガニスタンとパキスタンの2か国だけとなりました。ポリオの発症がどこかで起きている限り、感染の危険は世界中の子どもに及ぶことになります。世界中で根絶されるまで活動を続けていきましょう。
3. 青少年の活動を支援
未来を担う若い世代を支援し、リーダーを育てることは、ロータリアンの使命です。当地区は、インターアクト、ローターアクト、青少年交換、ライラ、米山奨学生、ロータリー学友などの青少年プログラムに積極的に取り組んでいます。ロータリアンと青少年がともに活動できる奉仕の機会を、さらに作っていきましょう。
4. ロータリー財団活動の推進
ロータリー財団は、ロータリーの奉仕プロジェクトを支える柱です。年次基金は、3年後の奉仕活動の資源となり、恒久基金は将来のロータリー活動を担保し、ポリオ基金はウイルスとの闘いの象徴です。ご理解いただき、ご協力をよろしくお願いします。
5. 米山記念奨学会活動の推進
日本と海外との懸け橋となる米山奨学生の支援をお願いします。4月から継続を含めて、49名の米山奨学生が、皆さんのクラブでお世話になっております。未来を担う若い力を応援してください。
6. IT化の推進と公共イメージの向上
IT化は避けては通れません。My Rotaryの登録、クラブセントラルの活用をぜひ、よろしくお願いします。ロータリーについて知ってもらうための一番の広告塔は、ロータリアン自身です。会員以外の人にも、ロータリーに親しんでもらう機会をつくっていきましょう。
私は、地区スローガンを決定するにあたって、3つのことを考えました。
① 基本の再認識を
ロータリーは変わったのか、という声をよく耳にしますが、私はそうは思いません。2019年-20年度の新しい標準ロータリークラブ定款は、表現が多少異なっているとはいえ、基本となる考え方は従来と同じです。それは、すなわち、四つのテスト、超我の奉仕、中核的価値観といったロータリーの価値観です。
そして、ロータリーは、こうした価値観を共有する人たちの集まりであり、だからこそ、確かな信頼関係が築かれているのです。今こそ、ロータリーの基本を再認識しましょう。
② 誇りと自信を持って
ロータリーで、私は、多くの尊敬できる先輩の皆さん、多くの信頼できる友人を得ることができました。一人ではなかなかできない奉仕活動に取り組むことができ、その活動を通して、大きな感動を得ることもできました。
こうした素晴らしい集まりの会員であることに改めて意識を向け、ロータリアンとしての誇りと自信を、皆さんに持っていただきたいと思います。
③ 未来をつくる
時代に対応する多様性、柔軟性、適応力がなければ、ロータリーの未来を創っていくことはできません。例えば、SF映画のように、過去に戻って、今を変えることはできないのです。しかし、未来は、私たちの手の中にあります。私たちが、未来をつくっていくことができるのです。
私は、こう呼びかけたいと思います。
ロータリーの基本を再認識してください。
ロータリアンとしての誇りと自信を持ってください。
そして、一緒にロータリーの未来をつくっていきましょう。
そこで、地区スローガンは
「Back to the Basics and Fly to the Future」 (ロータリーの基本に戻って、新しい未来へ) の意味を込めて
BACK, To the FUTURE ~基本に戻って、未来へ~ とさせていただきました。
これから一年間、クラブの皆さまとともに、基本を見つめ直して考え、歩んでまいりたいと思っております。
どうぞよろしくお願い申し上げます。