■会長の時間
【四つのテストについて】
ロータリーの哲学を端的に表現し、職業奉仕の理念の実行に役立つものとして、四つのテストがあります。我がロータリクラブも例会のはじめに読誦してもらっています。元々、この四つのテストはシカゴのロータリアン、ハーバート・J・テーラーが1932年世界大恐慌の時に考えたもので、商取引の公正さを測る尺度として、以後、多くのロータリアンにも活用されてきました。
四つのテスト(Four― Way Test)
言行はこれに照らしてから(Of the thing we think, say or do)
1.真実かどうか (Is it the truth?)
2.みんなに公平か (Is it fair to all concerned?)
3.好意と友情を深めるか(Will it build goodwill and better friendship?)
4.みんなのためになるかどうか。(Will it beneficial to all concerned?)
四つのテストの解釈
四つのテストの元の英語はFour-Wey Test ですが、複数形 Tests とならない理由は、この四つのテストは1から4までの四通りの基準をひとつずつバラバラに実行するのではなく、四つ纏めて一つの基準として実行して欲しいという意味から単数形となっているそうです。
1.真実かどうか
「嘘偽りがないかどうか」という意味ですが、真実(Truth)という言葉は、事実より少し深く、哲学的な意味を持っています。
また、事実は過去の出来事の判定ですが、真実という言葉は、過去も未来も含めた判断という事になります。
2.みんなに公平か
Fairは公平と訳されていますが、公正と訳す方がいいという日本のロータリアンも多くいます。
平等と訳すとunfairなお金も平等ならいいのかという感じとなり公正が正しいという意見です。
ただ、私は四つのテスト全体を一つにというのであれば、公平という日本語が柔らかくて一番いいのではと思っています。
3.好意と友情を深めるか。
このフレーズはwill itで解る通り、過去の話ではなく、この基準を実行することで、未来にとってよい効果を及ぼすかどうかを
問いかけています。大切な視点だと思います。
4.みんなのためになるかどうか。
Beneficialはbenefit「利益」を形容詞とし「有益な」と訳される言葉です。商売上の取引ならば、お互いに適正な利潤でという
感じでしょう。最近の言葉でいうなら、win winという事になると思います。ただ、ロータリークラブとしてという事になれば、
その判断が、全会員のためになるかどうかを考えるという事になります。
この四つのテストは、元々はロータリアンのための職業奉仕の模範として作成されたものですが、私は仕事上のみならず、すべて事に対しての判断の基準にしています。防水業界の会長や経営者交流会の代表や県人会の副会長など、させて頂いてきましたが、何か意見を述べる時や、決断する時は、自分の損得や好き嫌いではなく、この四つのテストに照らしてから、意見を述べるようにしています。その決断は、今、すぐには自分には損となるようでも、時間がたてば間違いなく有益な事になります。そんな経験を何回も経験しています。四つのテストは我々ロータリアンにとっては宝の言葉だと思います。例会ではしっかり読誦しましょう。
【来客紹介】 |
0名 |
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【出席報告】 |
2年9月25日(第854回例会) |
会員総数 |
出席免除会員 |
出席会員 |
欠席会員 |
出席率 |
38名 |
1名 |
27名 |
10名 |
72.97% |
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【幹事報告】
1)第19回ロータリーXmas in USJ のご案内 2)RAC提唱資料