■会長の時間
本日は久しぶりに柴田先生も出席されての例会ですね。来週のRotary Xmasもお天気の暖かい一日となるといいですね。
さて、先週の再生医療の話の中で「人体のすべての細胞に変化できるおおもとの幹細胞であるヒトES細胞」の話題を出しましたが、このES細胞(胚性幹細胞)のように「多くの細胞に分化できる分化万能性」に加え「分裂増殖を経てもそのまま形状維持できる自己複製能性」をもったiPS細胞(新型万能細胞/人工多能性幹細胞)の培養に関する新聞の記事がタイミング良く載っていましたので、ご紹介いたします。
2日前の日経新聞(11/24付)によると「東京大学の浅島教授と医薬基盤研究所などの研究グループは、iPS細胞(新型万能細胞)向けの培養材料として、動物由来の危険物質を含まない安全な培地を開発」したことが、11/24付米オンライン科学誌「プロスワン」に発表されたとのことです。
iPS細胞が別種の細胞に変化するのを防ぐたんぱく質に人工合成物を使用することで、従来の培地のように動物ウィルス混入の要因を除き、拒絶反応の原因となるシアル酸(※)の量を10%以下におさえることで安全性の向上につながる研究で、実際に成人の皮膚細胞からiPS細胞を作ることに成功しました。iPS細胞の臨床応用に役立つため、今後、ヒトの患者自身からiPS細胞を樹立する技術が確立されれば、拒絶反応の無い(自分自身の細胞から作った)移植用組織や臓器作製が可能になると期待されています。
(※)シリアル酸は細胞の増殖を促すので肌再生のため化粧品成分にも使われますが、転移する癌細胞の多くにはシリアル酸リッチの糖たんぱくが発現しているため、逆に癌細胞を増殖させてどんどん血液の中に送り込む悪さもします。
韓国の砲撃騒ぎのニュースばかりですが(来週月火水と韓国出張ですw)再生医療の実現がまた一歩進んだ明るいニュースです。
【来客紹介】 |
0名 |
|
【出席報告】 |
22年11月26日(第437回例会) |
会員総数 |
出席免除会員 |
出席会員 |
欠席会員 |
出席率 |
27名 |
1名 |
19名 |
7名 |
73.08% |
|
|
【幹事報告】
〔メールBOXに配布〕 1)クラブフォーラム資料「第9回ロータリーXmas」 (実施要項、パーティー内容、班別名簿)
〔回覧資料〕 今週はありません