■会長の時間
前回「科学では証明できない人間の意志力の効果」が薬業界でも「プラセボ効果(思い込み)」として世界的に重要視されていることをお話いたしましたが、今日はその「意志力」続編です。米国で一時期話題となった「成功の法則」「引き寄せの法則」にあるように「悪いイメージ(思考)」は「悪い結果」を「良いイメージ(思考)」は「成功(良い結果)」を引き寄せるというのもやはり「気のもちよう」が影響していますが、例え「良いイメージ」であっても「そのイメージの仕方」によっては更に結果が変わることを今日はお話したいと思います。 まず広義での「プラス思考」でも以下①②の大きな違いがあります。
①「汚い部屋」を「認めず(現実逃避/臭いものに蓋)」「住めば都とプラスに思って何もしない(現状のまま)」ような「Happy go Lucky (超楽天的)なプラス思考」なら、結果「汚いまま」で「何もかわらない(むしろ住み続けると病気etc)」さらに悪影響
②「汚い部屋である(現状把握)」「綺麗な部屋にしたい(目標設定)」「掃除機で掃除(行動)」のような「よし綺麗な部屋にしようというプラス思考」なら、「綺麗な部屋になるまで掃除=改善」されて、「気持ちも晴れ晴れ、より健康的に」更に好影響
つまり、一口に「プラス思考」といっても、「現実逃避ではない(努力をともなう)良いイメージ(目標)を持つ②」が重要です。
ところが、この「目標設定のイメージ」に関しても、「イメージの仕方」で結果が異なる一例として、「ダイエット」のデータがあります。
A)「よしここの余分な贅肉を取るぞ(目標)」と強く思って、「贅肉が取れるイメージ」に重点を置いたグループ50名
B)「本来の理想的な体型(目標)」を強く思って、「理想の体型に近づくイメージ」に重点を置いたグループ50名
AB両者とも「良いイメージ」を「強く意識」して、それに向かって「努力(行動)」するので、同じような好結果となりますが、面白いことに、Aグループが「リバウンドを繰り返す」のに対して、Bグループでの「リバウンド」率はほとんどありません。
一見AB両者とも同じに見えますが、Aは「余分な贅肉を意識」するあまり「現在の悪い体型=悪いイメージ」が潜在意識の中に残り、ダイエットに成功しても、「ダイエット大変=また前のあの体型に戻るかも」との「マイナス思考」が働き「リバウンド」を引き寄せます。
逆にBは、「余分な贅肉は効果的な方法(努力)をするための(現状把握)程度に軽く意識」するだけで、「元の理想体型に戻ること」を強く意識するので、ダイエットに成功しても、「ダイエットしたこと」や「以前の体型を忘れる」ほど、「ダイエットの苦労が良い思い出」「本来の姿や良い生活習慣に戻っただけ」との強いイメージが残り、結果「悪い習慣に戻らず体型キープ」と理由付けられています。
つまり「過去(現状)を全く見ない(臭いものに蓋)もダメ」かといって「過去にとらわれ過ぎもダメ」、「過去は今後に生かすヒントとして少し振り返る(反省の省=少し見ると書く)」そして「理想の良いイメージ=本来の姿」と強く信じて、「本来の姿に近づけるイメージ」が大切です。 (本来はピカピカの水晶玉、それが後から汚れ曇っただけなので、磨いて本来の透明の輝きを取り戻すイメージ)
一流アスリートも日々のトレーニングで失敗と成功を繰り返しながら失敗のイメージを完全に払拭、成功のイメージだけを積み重ねることによって、「成功することに絶対的な自信(失敗は有り得ない)」で本番に望めるので、精神力も重要視されるのです。
人間の意志力のメカニズムは科学ではまだ証明できませんがデータとして認知立証されていますので、初級「プラス思考」、 中級「目標をもった良いイメージのプラス思考」、上級「出来る本来の姿に戻る良いイメージの真のプラス思考」を心掛けたいものです。
【来客紹介】 |
3名 |
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【出席報告】 |
22年8月6日(第424回例会) |
会員総数 |
出席免除会員 |
出席会員 |
欠席会員 |
出席率 |
27名 |
1名 |
17名 |
9名 |
65.38% |
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【幹事報告】
〔メールBOXに配布〕
1)ロータリーの友(8月号)
〔回覧資料〕
1)福島区社協だより 2)他クラブより例会変更(年間)のお知らせ(地区内3クラブ)