国際奉仕委員会ご担当 菊 泰仁 会員
【五大奉仕部門】(ロータリークラブ活動の哲学的および実際的な基準)
第1「クラブ奉仕」第2「職業奉仕」第3「社会奉仕」第4「国際奉仕」第5「青少年奉仕」(2010年規程審議会にて「新世代奉仕」採択、四大奉仕に追加、2013年「新世代→青少年」改称)
【国際奉仕】
ロータリーの第4奉仕部門で、国際理解、親善、平和を推進するために実施するすべての活動
【国際奉仕の4分野】
①世界界社会奉仕(WCS活動)
②国際レベルの教育及び文化活動(「ロータリー友情交換:海外ロータリアンの家に滞在」し、国際理解と親睦を深める」「世界ネットワーク活動グループ:職業および趣味別グループと奉仕活動関連グループ」「国際青少年交換(現在は第5奉仕部門「青少年奉仕」:高校生または該当する年齢の若者に外国の文化に触れ、学ぶ機会を提供」
③特別月間と催し(毎年2月「世界理解月間」は、世界平和に不可欠な理解と親善を強調したプログラムと活動の実施、2月23日「世界理解と平和の日」)
④国際的な会合(国際大会をはじめとする国際的な会合に積極的に参加し、国際レベルで友情や親睦を深める)
【世界社会奉仕活動】(World Community Service)
(歴史的経緯)
①1905年2月3日シカゴRC(ロータリー創立日)からスタートした初期ロータリーには、今日の人道的奉仕活動を主体とした国際奉仕の概念はなく、1906年シカゴクラブ定款制定で「相互扶助と親睦の概念」「社会的意義」が導入 (社会奉仕の最初は1909年シカゴでの公衆トイレ設置活動)
②1910年全米ロータリークラブ連合(16RC、1500人)が誕生し、ポールハリスが初代会長に就任(RI創立)、カナダ(米国以外で初、翌年加盟)、かにRCが拡大したことがきっかけとなり、相互訪問など外国のクラブ同士の交流に発展、1912年国際ロータリークラブ連合会に改称
③1917年アトランタ国際大会にてアーチ・クランク会長が「ロータリーが基金を創り、全世界的な規模で、慈善、教育、その他社会奉仕の分野で、何か良いことをしよう」と提案し「ロータリー基金」が設立(最初の寄付はカンザスシティRCからUSD26.5)、1928年「ロータリー財団」に名称変更、1931年に信託組織化
④1921年エジンバラ国際大会にて「奉仕というロータリーの理想に結束した職業人の世界的友好による理解、善意及び国際的平和の増進」という国際奉仕の考え方が発表され、翌1922年ロサンゼルス大会にて綱領に追加、国際ロータリー(RI)に改称
⑤1927年オステンド大会にて国際奉仕が採択追加、四大奉仕(クラブ奉仕・職業奉仕・社会奉仕・国際奉仕)
⑥1962年インドのラハリーRI会長が「世界のどこかの片隅に、一人でも不幸な人がいる限り、我々ロータリアンは幸せになることは出来ない」と世界社会奉仕の概念を提唱、当初は盲目対策、スラム対策が実施
⑦1966年日本第1号WCS活動としてインドの救癩事業を実施(365地区:大阪・京都・奈良・和歌山)
⑧2007年RI理事会は「四大奉仕部門」をクラブ定款に明記することを提案し規程審議会により採択、この中の「他国の人々を助けることを目的としたクラブのあらゆる活動」とはWCSを念頭に置いた表現
(海外姉妹クラブとの国際交流とWCSプロジェクト)
「姉妹クラブ」「友好クラブ」を締結した海外RCと連携し、双方国あるいは第三国でWCS活動を共同で行うことで、長期的な友好関係と信頼関係築かれ、国際親善と親睦活動を推進(グローバル補助金の活用)