「私の趣味(続き)」 林 裕之 会員
とうとう三度目の卓話がやってきました。私の入会(H25.10.15)から2年半ほど経過しています。
今年度は、初めての親睦委員長ということもあり、いろいろと学ばせて頂きました。誕生日プレゼントを選んだり、夜例会を手配したり、受付の順番を決めるなどしました。また、活動計画の作成、ガバナー補佐訪問での発表もあり、すべて初めての経験でした。
ライラでもいい経験をさせて頂きました。苦い経験ですが、例の赤いジャンパーを忘れてしまい、よく似た赤いジャージを着て乗り切ったとうこともありました。
15周年でも、思いの外重要な役割を仰せつかりました。最後まで頑張りたいと思います。
このように親睦委員長として様々な経験をさせて頂いていますが、前年度副委員長が委員長になるという衝撃事実があるようで、
次年度は青少年奉仕委員長の予定です。なにをするか全く分かっていませんが、よろしくお願いします。
さて、今日の卓話ですが、前回に引き続き「ドラゴンボート」について話をさせて頂きます。
今日はドラゴンボートというスポーツが、どれほど素晴らしいものか、そして奉仕につながっているか、ということを皆さんに分かってもらいたいと思います。そして、実際になんらかの形で関わって頂こうと思っていますので、よろしくお願いします。
おさらいですが、「ドラゴンボート」とは、船首に龍の頭、船尾に龍の尻尾をつけて、左右に漕ぎ手が10人ずつ、船首に太鼓、船尾に舵取りの合計22人が乗ります。左右の漕ぎ手が太鼓に合わせて漕ぎます。
レガッタや公園のボートは後ろに進んで行きますが、これらと違ってカヌーのように前に漕いでいきます。
ほとんどの試合が直線距離のレースで、日本選手権は250m、海外のレースは200m、500mが多いです。時間は、250mで1分弱、500mで2分弱です。
オープンの部、混合の部、女子の部とあり、年齢別ではジュニア、プレミア、U24、シニアの部(40歳以上)、グランドシニア(50歳以上)などがあります。
日本国内での認知度は低いですが、ドラゴンボートは現在、世界78ヵ国で5000万人の愛好者が楽しむ人気の水上スポーツ競技で、「ニュー・スポーツ」として目覚ましい勢いで普及しています。
ドラゴンボート競技の魅力であり普及してきた大きな要因は、女性や身障者を含み、誰でも容易に楽しめる典型的な「ソフト・スポーツ」という面と現代スポーツの特徴である真剣勝負的要素も確保していることであると言われています。
1年交替でADBF主催のアジア選手権大会、IDBF(国際ドラゴンボート連盟)主催の世界選手権大会が開催されています。オリンピック評議会(Olympic Council of Asia)が主催するアジア大会では2010年に正式競技に採用され、同じく東アジア大会では継続的に正式競技として採用されています。
マイナースポーツではよくあると思いますが、IOCとIDBFの関係はうまくいっていないようです。IOC傘下のICF(国際カヌー連盟)と
IDBFとの関係もよくなく、JCF(日本カヌー連盟)とJDBA(日本ドラゴンボート協会)との関係も悪いです。なので、IOCやJOC関連の大会になかなかエントリーできません。
アジア選手権大会、世界選手権大会に出場するための日本代表チームを決定する「日本ドラゴンボート選手権大会」は毎年7月17日の天神祭の奉納行事として、天満橋の八軒家浜で開催されています。日本全国から50を超えるチームが集まり、熱戦を繰り広げています。選手、関係者、観客を合わせると2000人近くにも上ります。
これに勝てばIDBF系の国際大会に日本代表として参加できるのですが、これまでマレーシアのプトラジャヤ、中国のウーチン、アメリカのタンパ、ハンガリーのセゲド、中国のマカオ、カナダのウェランドに行き、ドラゴンボートのレースを行いました。
また、4月23日、24日には、IOC、JOC関連の大会(アジア大会、アジアビーチゲームズ等)への日本代表派遣のための選考会が行われます。チーム単位ではなく、個人単位での選考です。試験は一人漕ぎ50mと150mによるもので、現在、選考会に向けて体を作っている真っ最中です。
<NHK新日本風土記の映像>
どうして、ドラゴンボートには夢中になっているのか?
私は、これまでテニス、柔道、その他もほとんど個人競技でして、団体スポーツは体育の授業くらいで真剣にはやってきませんでした。ドラゴンボートは、初めての団体スポーツ、特に20人の完全調和を要する究極の団体スポーツというべきものです。自分一人が下手でも目立たないけど、自分一人が優れていても勝てない。どうやってチームを作っていくかが難しい。そんな団体協議の珍しさ、面白さに触れて、夢中になっている、と思っていました。
「bp」というチームを10人で、0から作りました。H24.9.2です。その約1年後RCに入会(H25.10.15)しました。
組織作りは簡単ではなく、雑務もたくさんあります。練習場所の確保、メンバーの確保、資金の確保、舟の確保、チーム内の調整、他チーム、協会との調整、など
加えて、ドラゴンボート普及のための活動を行ってきました。例えば、公園の掃除もしましたし、先ほどのTV出演(NHKニューステラス関西、NHKBS新日本風土記)、中之島パレード、道頓堀パレード、など団体競技の面白さ、だけでは説明できない活動になっています。
つまり、徐々に、自分のことだけでなく、他人や団体、業界全体のことを考えるようになっています。
これにはRCが間違いなく影響していると思います。RC入会当初、右も左も分からず、異文化交流のような感覚で、正直なところ、
なんのために、なにをしているのか、はっきりしていませんでした。それでもとにかく、毎週4つのテストを唱和してロータリーソングを合唱しました。
その結果、自分にだけ見返りのあることではなく、多くの人達のためになることに対して、積極的になりました。それがドラゴンボートの活動に現れてきたのだと思います。おそらく、皆さんの物事に対する姿勢や考え方に直接触れることで、影響を受けたのではないかと思います。
今後もドラゴンボート業界、我がチーム「bp」のために微力を尽くしていきたいと思っています。
最後になりますが、ここまで聞いた皆さんの中にも同じような気持ちになられた方がいるかもしれません。そのような方はご遠慮なくお声かけください。選手、スポンサー等様々なメニューを用意しておりますので、よろしくお願いします。
以上、ご静聴ありがとうございました。