『 フクシマ 』 から ふくしまへ 鈴木 正明 会員
私は福島県二本松市の出身です。東日本大震災には於いて東北3県と関東園が未曾有のダメージを受けました。あれから5年、未だに復興の半ばでありますことは、マスコミ報道にてご承知の事と思います。津波により多くの人々が、家屋と共に流され命を失いました。津波が市街地や田畑に襲いかかるさまは、自然界の恐ろしさを思い知らされました。東京電力 福島第1原子力発電所に襲いかかった津波は、半世紀に渡る廃炉作業を要する結果となり、周辺地域の住民は原発事故難民となり全国に避難しています。
そんな中で避難区域が解除されてからも、元の場所で生活をするかで世代間での葛藤が涙を誘います。
思い起こせば福島県二本松での18年間、震度3前後の地震は度々ありましたので私自身慣れっこになっておりました。そののち関西に移り住み、関西は地震の少ない所と聞いて安心しておりましたが、突然の縦揺れでびっくりしました、阪神大震災です。
震災後、全国の活断層マップが出版され福島県の活断層地図を見ましたが、人口密度が少ないので活断層も少なく、阪神地区の方々には申し訳ありませんが、安心した記憶があります。ところがあの大震災です、理由もわからずテレビを見るだけでした。
原発事故が世界中に発信され、福島県が『フクシマ』になり、海外での報道では、フクシマに住む人々は、皆、防護服を着て生活していると思っている人もいるそうです。又、県名を変えないと復興が進まないのではとの声もあるそうです。
福島県を郷里に持つ者にとっては、非常に残念に思います。
しかしながら、今は避難区域外のほとんどの地域は、日常を歩んでおります。除染作業もかなりの地域で終わっております。
福島県内には、四季折々の景勝地が沢山あります。新緑の裏磐梯高原、湖面に映る山麓はとてもきれいです、又、夏の避暑地としては最適。冬は国際競技も開催されるスキー場もあります。その他にも・・・・・・・
震災後、観光客が年間一千万人減少しております。是非に一度、福島に足を運んでください。そこには震災前と何ら変わらない、
日常の 『 ふくしま 』 があります。
次回は福島の観光案内をしたいと思います。