「リーマンショック後の不動産マーケットについて (2)」 上山 祐平 会員
2008年のリーマンショック以降、不動産マーケットは大きく変動してきております。
収益物件を見ても、2009年当時の賃貸収益は築浅で表面利回り12%の物件が、たくさんありました。
2010年になると利回りは10%となり、2012年は9%、翌年2013年には8%を切り、2014年から今年2015年にかけて、弊社では6%前後のお取引を行っております。
また、訪日外国人旅行者の急増によるホテル不足により、不動産売買市場でのホテルへの評価は急速に高まっております。
今年の春には、訪日外国人の増加などから、東京では一部ビジネスホテルで一室3万円と通常の3倍の料金が設定されたと話題になりました。
現在、J-REIT や外資系ファンド、ホテル事業会社に加え、住宅系不動産会社など様々なプレイヤーが参入しホテルの取得競争が激化しています。
そのため不動産価格についても価格が高騰してきています。
グランフロント大阪やあべのハルカスのある大阪市北区や阿倍野区。また、商業地でも西区や天王寺区等で土地の価格が大きく高騰しています。
2020年東京オリンピック開催も影響しており、都市部での土地の価格上昇、しかし賃貸収益の利回りは落ちてきている状況です。
不動産ご購入をお考えの方は、よくご検討の上、ご購入されることをお勧め致します。