「日本に来て勉強してきたことについて」 ゲストスピーカー 陳 佳怡 さん(米山奨学生) 中根三恵子 会員 ご紹介
今年度の4月から、ロータリー米山記念奨学生として受け入れていただき、誠にありがとうございます。留学生にとってこの場は、大変有意義なものです。様々な活動を通して、日本の文化や、考え方を学ぶ機会となりました。大変勉強になっております。
日本の「察しと思いやり」文化について
日本の製品や、サービス文化は世界においても「素晴らしい」と絶賛されています。これは”察しと思いやりの力”から生まれたものだと思っています。例えば、公共交通機関が時間に正確であること、タクシーの自動ドア、自動販売機の充実度などです。
私は「2015年春の初級ライラ」にロータリー米山記念奨学生として初めて参加しました。「生かせ、いのち空海に学ぶリーダーシップ」というテーマです。お寺で3日間一般の留学生では体験できない活動を行っていました。たくさんの国の人と連携しチームで行動する機会、お寺の毎日の行事の参加、精進料理、ロータリーパパとの座談会、貿易ゲーム、ラジオ体操、写経など、充実の三日間で、ロータリアンやチームライラたちの「力を尽くして喜ばせたい、感動させたい、成長させたいという気持ち」を強く感じました。ロータリアンやチームライラの方には本当に感謝しています。
教師を目指している私には、思いやりの気持ちは大切だと思っています。相手の気持ちになって考える行動することで、お互いによい関係が築けます。日本では、この相手の立場になって考える力をさらに身につけたいと考えています。
日本の「TPO」文化について
日本では、時間を重視することだけではなく、時間、場所に応じた方法や態度、服装等の使い分けも重視しています。世界で「TPO」という和製英語は有名です。日本に来る前にも聞いたことがあります。普段は学生として学校生活を送っておりますので、日本の社会との接触はあまりありませんでした。しかし、ロータリー米山記念奨学生になってから、ロータリアンたちからの行動態度でTPOの意義を私は学んでいます。相手を思いやる気持ちがとても伝わります。
学校での生活について
私は中国の上海師範大学を卒業し、将来は教師になりたいと思っています。今、大阪教育大学の院生になり、もう一年半が経ちました。
大学で、勉強だけではなく、いろいろな活動に参加しています。例えば、ボランティアという形で、東大阪の小学校において、中国人の子どもをサポートすることや、附属の高校で中国語を教えること、海外教育実習プログラムに参加すること等、多くの場で教育現場と接することができます。
これからも、奨学生として感謝の気持ちを忘れず、奨学生の生活で勉強したことを生かせるために今後も、積極的に様々な活動にも参加しながら頑張っていきたいと思っております。