■会長の時間
『稽古して 走る風なし 稽古して 咲く花あらぬ うれへず生きむ』 (伊藤 一彦)
ノルウェーの高校教師ヨースタイン・ゴルデルが書いた『ソフィーの世界』(池田香代子訳、日本放送出版協会)に、ムカデとカエルの寓話が語られている。
ムカデは千本の足を巧みに操り、見事なダンスを踊る。森の動物たちから喝采を浴びるムカデを妬み、カエルが手紙を書いた。
「ぜひ教えていただきたいのです。あなたはどのようにしてダンスをなさるのですか?まず二百二十八番目の左足を上げ、それから五十九番目の右足を上げるのですか。それとも最初のステップは二十六番目の右足で……」
それまでは何も考えず、身体の動くにまかせて踊っていたムカデは手紙を読んで考え込み、二度とダンスができなくなったという。
考えることが良い結果を生むとは限らない。伊藤一彦氏(1943~)の一首にも通じるだろう。
文芸評論家の小林秀雄が酒席で顔を合わせたプロ野球・国鉄スワローズの豊田泰光選手(現・評論家)に訊いた。「スランプのときはどうするのか。」昭和30年代のことである。
小林の随筆集『考えるヒント』(文春文庫)によれば豊田選手の答えは簡明であったという。
「よく食って、よく眠って、ただ待っているのです」
ときに稽古のことは忘れ、心のおもむくまま、身体の動くままに生きてみるのもいい。
【来客紹介】 |
2名 |
|
【出席報告】 |
26年2月28日(第580回例会) |
会員総数 |
出席免除会員 |
出席会員 |
欠席会員 |
出席率 |
35名 |
2名 |
22名 |
11名 |
66.67% |
|
|
【幹事報告】
〔メールBOXに配布〕 1)春のライラのご案内パンフレット
〔メール送信〕 1)クラブゴルフコンペのご案内 ⇒ 2/25配信 (出欠表を回覧)
〔回覧資料〕 1)他クラブより例会変更のお知らせ(千里メイプルRC・大阪イブニングRC)