国際ロータリー第2660地区 福家 宏 ガバナー
私は2013年1月13日(日)~18日(金)、米国カリフォルニア州サン・ディエゴにて開催された、国際協議会2013に参加して参りました。地区ガバナーに就任するには、昨秋東京で2度開催されたGETS(ガバナー・エレクト研修セミナー)を含め、この国際協議会への参加が義務付けられています。国際協議会のために設定された研修の全てに出席しないと、地区ガバナーには就任出来ません。無論私も日本から出席した34地区のGEと共に、全てのプログラムを消化して帰国致しました。厳しいスケジュールではありましたが、日本の他地区のGEの皆様と親睦を深め、他国の人々と色々な形で交流出来たことは楽しいことでありました。
今年度の国際ロータリー会長はロン・D・バートン氏です。1979年以来、米国オクラホマ州ノーマンRCの会員であり、職業は弁護士です。これまでに、地区ガバナー、恒久基金米国アドバイザー、ロータリー財団地域コーディネーター、インターナショナル・ポリオ・プラス委員会委員、ロータリー財団管理委員などを歴任され、2008-09年度は財団管理委員会副委員長、また、未来の夢委員会委員および副委員長も務めておられます。先ずは此の度の国際協議会開会本会議におけるロン・バートンRI会長による開会講演の内容をお伝え致します。
【ポリオ撲滅】1986年以来開始された「地球上からポリオを撲滅する」ためのポリオ・プラス・プログラムは、当時から実現は容易でないことは分かっていましたが、2005年には成功させるという目標が立てられました。残念ながら2013年を迎えた今、まだポリオの撲滅は成功していません。しかしポリオが次第に終結へと近づいていることは、明らかです。目標達成までもう少しです。
【FVP:Future Vision Plan 未来の夢計画】「未来の夢計画」は、ロータリー財団の新たな時代の幕開けです。ロータリーの素晴らしさをすべて取り入れた未来の夢は、さらに大きく、持続可能な国際プロジェクトを促すと同時に、地域社会のニーズに応える地元プロジェクトでの柔軟性を高めることによって、ロータリーを新しい次元へと昇華させるものです。
【会員維持増強】会員増強は他人任せでは無くて、私の責務であり、皆さん自身の責務であり、ロータリアン全員の責務です。勧誘が成功し、入会をOKしてもらい、その人が会員となった時、皆さんの仕事はそこから始まります。新会員を指導し、彼らがクラブで重要な役割を担い、ロータリーで満足感を得られるようにしなければなりません。ロータリーに入会した新会員全員を維持できれば、会員増強など問題にならないはずです。毎年、ロータリーには、およそ12万人という大勢の人が入会します。しかし毎年、ほぼ同じ数の会員が退会しています。15年以上にわたり会員数が約120万人にとどまり、会員数が横ばいとなっているのは、このためです。今や本腰を入れなければならない時が来ています。
【多様性】1987年、ロータリーは女性に入会の門戸を開きました。それは、ロータリーにとって記念すべき日でした。しかし、女性会員の数が順調に増えているわけではありません。これは、私たちが取り組むべき課題です。さらに、ロータリーに若い会員を迎え入れ、現在のローターアクター、インターアクター、ライラリアン、青少年交換学生、財団奨学生、GSEチームメンバーに、明日のロータリアンになってもらえるよう努める必要があります。ロータリーが生き残るには、時代の変化とともに自分たちも変わる努力をしなければなりません。例会時間や例会場を変えたり、クラブの形態を見直すなど、柔軟に適応する努力をすることです。
【今年度RIテーマと地区方針】
Engage Rotary Change Lives 「ロータリーを実践し みんなに豊かな人生を」
ロータリーやロータリー財団のプログラムに真剣に取り組めば、多くの人々を豊かにすることが出来ます。そしてそれよりも大切なことは、もっと豊かになるのは、皆さん自身の人生だということです。これはアーサー・シェルドンのOne profits most who serves best 「最も良く奉仕する者、最も多く報われる」という標語から発した考えです。
『今年度地区方針』
私は今年度RIテーマを尊重しつつ、「ロータリアンが奉仕を実践した時にはロータリアン自身の人生が豊かになる」というバートン氏のメッセージを受ける形で、今年度当地区の方針を決定致しました。
それは「感動の体験を!! 人々にも、自身にも」 であります。
私は1人でも多くのロータリアンにRIやロータリー財団プログラムに参加をして頂きたい。立案した計画が困難を伴っても是非とも、勇気をもって敢行して頂きたい。これが私の思いであります。”Participate” これは、日本人初のRI会長を務められた東ヶ崎潔氏のRIのテーマです。私はこの言葉を心に刻み、この言葉を拝借して、地区方針に盛り込みたいと考えました。「参加し、敢行しよう!!」であります。どうかよろしくお願い申し上げます。
さて地区としては何にポイントを置いて活動を進めて行くのか?これは5つあります。RI戦略計画の3つの重点項目のうち、
「クラブのサポートと強化」に関わるものとして
①会員の維持と増強です
会員の維持のためには入会後年数の浅い会員に出来る限りRIやロータリー財団のプログラムに参加するように工夫をして
頂きたいのです
「人道奉仕の重点化と増加」に関わるものとして
②ポリオ撲滅への努力
③FVPによるプロジェクトの成功
④東日本震災復興支援
「公共イメージと認知度の向上」に関わるものとして
⑤広報活動です
この5項目に重点を置いて活動して頂きたいと、強く念願しております。
【寄付のお願い】目標額 ①年次基金150ドル ②ポリオ・プラス50ドル ③米山記念奨学会3万円 ④東日本震災復興支援1クラブ当たり5万円以上
【地区大会】2014年2月21日(金)~22日(土) 大阪国際会議場、リーガ・ロイヤル・ホテル 記念講演「桜井よしこ氏」