■会長の時間
【ゴりアテとダビデ】
西欧の故事。
雲つくような巨大漢が、軽快な小男にやられる、といった場合に「ゴリアテとダビデ」にたとえられ、使われる。さしずめ西洋版の弁慶と牛若丸といえばよくわかるだろう。
旧約聖書「サムエル記上」第十七章に「さてペリシテびとは、軍を集めて戦おうとし、ユダに属するソコに集まって、ソコとアゼカの間にあるエペス・ダミムに陣取った。サウルとイスラエルの人々は集まってエラの谷に陣取り、ペリシテびとに対して戦列をしいた」とある。このとき、ペリシテ軍の陣営から、ひとりの巨人の勇士が進み出てきて、イスラエル軍の陣に近づいた。これがゴリアテである。
ゴリアテの身のたけは約3.81メートル。頭には青銅のかぶとをいただき、身にはうろことじの鎧を着ていた。
巨人は大音声でよばわった。「やあ、やあ、イスラエルの者どもよ。お前たちのなかからひとりを選び出して、わたしと一騎打をさせよ。もし、わたしを殺すことができたら、わが軍はすべてお前たちの家来となろう。しかし、わたしが勝ったら、お前たちはわれわれの家来になって仕えなければならない」ゴリアテは、40日の間、毎日朝夕に出てきて、戦いを挑んだが、イスラエルのすべての人びとは、怖れ、おののき、誰ひとり挑戦に応ずる者はなかった。
羊飼の少年ダビデは、兄たちの陣中見舞にやってきて、ゴリアテがイスラエル人をののしる声を聞く。
「この生ける神の軍隊に挑む者はいったい何者か」と怒って、ゴリアテとの勝負をかって出る。イスラエルの王は、鎧、かぶとをダビデに与えようとしたが、慣れないからとことわり、手に杖をもち、谷間からなめらかな石を五個選んで袋に入れ、手に石投げをとって、ゴリアテに近づいた。ダビデは、羊の番をしながら、ライオンや熊を小石で殺した経験をもっていた。ゴリアテは羊飼い姿のダビデをみて、杖をもってなにしにきたとあざけり笑いながら、ひとつかみにしてくれようと突き進んできた。
ダビデは袋から一個の石をとり、石投げではっしと投げた。石はゴリアテの額に命中する。巨人はどうとばかりにうつむきに倒れてしまった。これをみたペリシテの軍勢は総崩れとなりイスラエル軍は勝利をおさめた。ダビデは後にイスラエルの王となる人物である。
どのような強敵にも、方法さえあやまらず、勇気をもってあたれば、かならす勝つとの教訓だが、われわれの日常にも、ゴリアテはたくさんいるのではなかろうか。
【来客紹介】 |
1名 |
|
【出席報告】 |
25年9月27日(第561回例会) |
会員総数 |
出席免除会員 |
出席会員 |
欠席会員 |
出席率 |
32名 |
2名 |
22名 |
8名 |
73.33% |
|
|
【幹事報告】
〔メールBOXに配布〕
1)第12回ロータリーXmas 出席のお願い