■会長の時間
【ゴルディオスの結び目】
西欧の故事。
英語で「gordian knot」(ゴーディアン・ノット)。ゴーディ(ゴルディオス)の結び目といえば、「難事業」「難問題」のことをさす。
古代ギリシアの伝説を紹介しよう。小アジアのフリギアという国で、自分たちの国にもっともふさわしい王を選ぼうとして、なかなか決定できず、思いあまって神に伺いをたてると、「未来の王は荷馬車に乗ってやってくる」とのご託宣かあった。人びとは、どんな人物がやってくるのだろうと期待していた。ちょうどそこへ、ゴルディオス(ゴーディ)という貧乏な農夫が荷馬車に乗って通りかかった。ゴルディオスはフリギア国王になった。で、国をよく治め、賢者として周囲の国にも名が高くなった。
ゴルディオス王は、ご神託を下された神に、自分が乗っていた荷馬車を奉納して、綱で神殿に結びつけた。この結び方がひどく復雑で、厳重でちょっとやそっとではほどけないようにしてあった。後世この結び目をほどいた者は、アジア全体の王となるだろうといい伝えられ、多くの人びとが挑戦するが、誰ひとりとしてほどける者はいなかった。
紀元前334年、アレクサンダー大王は、東征の途中、小アジアのフリギアの古都ゴルデオンの町に着いた。アレクサンダーは評判の高い町の神殿を訪れると、神殿に、複雑に結びつけられている結び目のところへ、つかつかと歩み寄った。そして、結び目をとこうとするがどうしてもできない。ええい面倒だと、不意に剣を抜き、一刀のもとに結び目を断ち切ってしまった。
「余こそアジアの王である」と宣言して、古代の全アジアを征服した。
「ゴルディオスの結び目を切る」というと、非常手段によって難問題を解決すること、一刀両断の処置をとること、英断を下して問題を処理すること。
話はかわる。 結婚のときかわす結納の「結」は結社のことである。女性を中心とした母系社会(血縁結社)に、男性が新しく加入させてもらうときの儀式が結納の起こりである。女のつくっている生活共同体である「結」に入るために、男が納めた品物が結納である。
それぞれの家(結)では、その家(結社)独特の紐の結び方をもっていた。紐や帯、下帯の結び方によって、どこの結社に属する人間かがすぐわかった。結び目には、結社や家の神、当人の心が結び込まれていると信じられた。結び目の形は女から女へと秘伝として伝えられ、男は教えてもらえなかった。ちょっとした旅に男が出るときは、下帯(褌)の紐を妻が結んだ。いったんほどくと男には結べないので、すぐに浮気がばれたとか……。
【来客紹介】 |
6名 |
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【出席報告】 |
25年5月24日(第545回例会) |
会員総数 |
出席免除会員 |
出席会員 |
欠席会員 |
出席率 |
32名 |
2名 |
20名 |
10名 |
66.67% |
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【幹事報告】
台北華山ロータリークラブのメンバーが、5月30日(木)~6月1日(土)まで来日されます。
30日(木)と31日(金)に歓迎行事を予定しています。 よろしくお願い致します。