■会長の時間
【匹夫の勇】
中国の故事。
道理もわからず、むやみに血気にはやる、知恵のない勇気のこと。あざけりのことばである。
時は戦国時代。弱肉強食がまかりとおり、隙あらば乗じて他国を攻めとろうとする風潮があった。
孟子は諸国遊説の途中、梁の恵王のもとをおとずれた。恵王はさっそく、隣国との国交はどのようにするのがよいかと尋ねる。
孟子は「大国は小国につかえる気持で、謙虚な態度で交わらなければなりません。これは仁者にしてはじめてできます。小国もまた大国につかえなければなりません。これまた容易なわざではなく、知者にしてはじめて可能でしょう。
小が大につかえるのは天の道理です。それを認めながら、大国の立場をもって小国につかえるのは“天を楽しむ“態度といえます。天の道理に逆らわず、大国につかえる小国は“天を畏れる”ものです。天を楽しめば天下を保つことができ、天を畏れる態度は国を保つもとです。」と説いた。
恵王は、まことに立派なことばであり、道理としてはすばらしいと感心する。が、わが身のこととして考えると「つかえて」ばかりいるのは、威勢がわるく、我慢がならないと思い、「……わたしには勇を好む気性があるので……どうも……」という。
すると「王さま、小勇を好んではなりませぬ。剣を撫して、眼を怒らして、お前など敵ではないぞといった姿勢をみせるのは、“匹夫の勇”です。せいぜいひとりの人間を相手にすることができるだけです。どうかもっと大きな勇気をもたれるように」孟子はそういって忠告した。
孔子は、勇気について、弟子の子路に次のように語っている。
「虎を素手でなぐりつけたり、大きな河を徒歩で渡ろうとするといった無謀な行勣に出て、自らを危険にさらすような者とは、わたしはいっしょに戦場におもむこうとは思わない。事に臨んで、まず相手をあなどらずに恐れる気持をもち、細心の注意をはらって計画を立て、用心深くそれを実行しようと、かならず心がけるような者とでなければ、共に事を行なおうとはしないだろう」
いたずらに野蛮な勇気をふるう者は、慎重さが欠けているので失敗をする。無用な犠牲をはらわず、事にあたり成功させる実行力が真の勇気であると説いている。
ほんとうに賢明な人物が、凡人には愚かにみえるように、真実の勇者は、ときとして臆病者のように人びとの目に写る。こけおどしの言動をしないからである。落ち着いて、ゆったりとしている。
【来客紹介】 |
0名 |
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【出席報告】 |
25年4月5日(第539回例会) |
会員総数 |
出席免除会員 |
出席会員 |
欠席会員 |
出席率 |
32名 |
2名 |
24名 |
6名 |
80% |
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【幹事報告】
〔メールBOXに配布〕
1)ロータリーの友(4月号) 2)月間地区出席報告(2月分)
〔回覧資料〕
1)仙台青葉RCより「未来の森(海岸松林)再生」サポート事業へのお礼・報告 2)福島区社協だより
3)IM第5組「第2回会長幹事会」議事録 4)他クラブより例会変更のお知らせ(門真RC)