■会長の時間
【コロンブスの卵】
西欧の故事。
クリストファ・コロンブス(1441~1506年)が、困難な航海の末にアメリカ新大陸を発見して、援助者のスペイン皇后イサベルのもとに戻ってくると、国民は誰かれの別なく大歓迎した。まさに大スターであり、爆発的人気にコロンブスはもみくちゃにされた。が、成功者をみると、嫉妬して、すばらしい業績になにかとケチをつけたがる心の狭い連中がどこにもいる。なにもできない者にかぎって、うるさく陰口をたたく。
ある歓迎の宴会の席で、凱旋将軍のように称賛をあびているコロンブスの姿をみて、ある者が意地悪く、
「新大陸の発見といっても、こんなに大騒ぎをするほどの出来事かな。船をただ西へ西へと走らせていって、偶然ぶつかっただけじゃないか。さして困難な事業というわけでもあるまい」と冷笑した。するとコロンブス、
「おっしゃるとおり。わたしも新大陸の発見を自慢できるとは思ってないし、ことさら自慢していない。ただ、船を西へ西へと走らせていけばきっと大陸にぶつかるはずだと、誰よりも先に思いついたのを手柄にしているだけですよ」
と応じてから、テーブルの上にある卵を一個手にして、これを立てられる者がいたら、ここでいま立ててみせてくれるように提案する。冷笑した男をはじめ、その場にいあわせた人々が卵を立てようと、いろいろ工夫してやってみるが誰ひとりとしてできなかった。コロンブスは、
「あまりむずかしいことではありませんよ。まあ、わたしのやるのを見ていてください」といい、卵の尻のところを軽くテーブルにぶつけて、へこませてから立ててみせた。なるほど卵は立ったのである。それを見ていた人々は、
「なんだ。そんなら誰にもできる。なんでもないじゃないか」といいあって、笑った。コロンブスは、
「そうです。卵を立てるなどなんでもないんですよ。でも、あなた方は誰ひとりとしてこうした方法に気がつかず、卵を立てられなかったではありませんか。わたしだけが気づいたのです。新大陸の発見だって同じです。なんでもないことでも、最初に思いつくのが問題なのです。そうではありませんか。人がやってしまったあと、なんだ簡単だと批判するのは子どもだってできます。」
そういって、新大陸の発見にケチをつけた連中をみつめた。
コロンブスの卵とは、創造性という能力の性格を巧まずしていいあてていることばといってよいだろう。
【来客紹介】 |
0名 |
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【出席報告】 |
24年11月30日(第524回例会) |
会員総数 |
出席免除会員 |
出席会員 |
欠席会員 |
出席率 |
31名 |
2名 |
25名 |
4名 |
86.21% |
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【幹事報告】
〔メールBOXに配布〕
1)第11回ロータリーXmas確認事項・班別名簿
〔回覧資料〕
クリスマス最終打合せのため、次週に回します