■会長の時間
【完全に孤立した人間は存在しない】 サン・テグジュペリ
人間がある集団をつくり、集団で同じ目的にむかって仕事をする場合、また、自由に自然に集まった場合でも、誰かを知らず知らずのうちに、この二人はよい仲間、あの人はそうでもないと選択しているのがふつうである。一人ひとりの選択によって、集団のなかでいくつかの型(タイプ)が生まれてくる。
(1)孤立型 ――― 誰からも選ばれない人。
(2)りーダー型 ――― 誰からも選ばれる人で、集団のなかではリーダー格の人物として扱われてくる。
(3)相愛型 ――― お互いに選択しあい、この人はよい仲間であるとの感じ方が一致した人。
(4)三角型 ――― 三人が相互にこの人ならと選択する。三角関係に似ている。
などである。集団のなかで、どの型(タイプ)が多いかによっで、その集団の結束度や性格、意欲などがわかってくる。なにかひとつの目的のために働いている場合、集団の構成員か選択した人物と、職務上の管理者が一致していないとうまくいかない。
たとえば、野球チームの監督が、選手たちから選択されなかったらどうなるだろうか。チームワークはバラバラ、結合力は弱くなり、勝とうとする意欲は盛り上ってこないだろう。
集団のなかでは、選択の関係の他に、『つっつき』の関係というのも自然に生まれてくる。動物の世界にみられる弱肉強食の関係によく似ている。
カラスの集団で、一匹のカラスが餌場で餌をあさっていたとする。そこにそのカラスより強いカラスがくると、弱いカラスは餌場をあけわたさなければならない。そうしないと頭をつっつかれ追いはらわれる。抵抗すれば争いになり弱いほうが傷つく。強いカラスも、もっと強いカラスがあらわれたら、やはり餌場をゆずらなけれぼならなくなる。こうしていちばん強いカラスは誰からもつつかれないで餌を手に入れるが、強いほうから弱いほうへと順ぐりにつっついていって、いちばん弱いカラスはつっつかれるばかりで、自分のつっつく相手がいない。これが「つっつき」の関係である。
誰からも選択されない者が、いちばん弱いカラスである楊合はあまり問題が起こらない。いや、集団としての問題は起こらないが、本人は非常な苦痛を味わい、心身に異常があらわれてくるだろう。が、いちばん強いカラスが誰からも選択されなかったら、やがて反乱が計画され、集団リンチのような状況が出現しないともかぎらない。
集団として群がるとき、選択の関係とつっつきの関係をよく観察し、理解してかからないと、文字どおり烏合の衆となってしまい、集団としての機能ははたせなくなるだろう。
【来客紹介】 |
2名 |
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【出席報告】 |
24年10月5日(第518回例会) |
会員総数 |
出席免除会員 |
出席会員 |
欠席会員 |
出席率 |
31名 |
2名 |
23名 |
6名 |
79.31% |
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【幹事報告】
〔メールBOXに配布〕
1)ロータリーの友(10月号) 2)月間地区出席報告(8月分)
〔回覧資料〕
1)麻薬・覚せい剤乱用防止センター ニュースレター87号 2)他クラブより例会変更のお知らせ(箕面RC)