■会長の時間
【鳴くまで待とうほととぎす】
封建日本を完成させた徳川家康かいったことばだといわれている。
武家社会を安定させたのは、なるほど家康であり、最後の勝利者といえるだろう。が、家康とて信長、秀吉というふたりの先人の地ならしがなければ、あれほど見事に「江戸時代」の基礎を築けなかったのではあるまいか。江戸の狂歌師は、三人について、実に巧みにそれぞれの役割を歌っている。
「織田がつき、羽柴(秀吉)がこねし天下餅、うまうまとひとり食うは徳川」
群雄割拠の混乱のなかから、まず信長がひとり抜け出して、京都に進出、まがりなりにも天下を統一する緒につく。が、光秀に暗殺される。そのあとを信長の部将であった秀吉が引き継ぎ全国統一を完成するが、天下は長く続かず病死する。と、機会をじっと待っていた家康が巧みな戦術や強大な武力、人心収攬術によって、対立する諸大名を抑え、豊臣家を滅ぼして、江戸幕府を開き、徳川三百年の礎とするのである。
三人の武将の天下を統一していくまでの過程をみていると、それぞれの性格がよくあらわれていて興味深い。
ほととぎすは、カッコウ属の鳥で、夏鳥として日本に渡ってくる。カッコウ属の鳥は、いずれも声に特徴があり、まったく異なっているが、ほととぎすの鳴き声もかわっていて面白い。
「テッペンカケタカ」 「トッキョキョカキョク」(特許許可局)
と聞こえ、かん高く、早口に鳴く。朝はまだ末明のころから鳴きはじめ、夜になってもさかんに鳴きつづける鳥である。
それはさておき、三人の武将の性格を実にうまく表現しているのが、それぞれの「ほととぎす」に対する態度である。本人がほんとうにいったかどうかは別にして、なるほどと思わせるものがある。
『鳴かぬなら殺してしまえほととぎす』
これが信長。信長は若いころ尾張の大うつけなどといわれていたが、どうして、理性的で合理精神の持ち主で、軍事的な天才であるといってよい、そうした一面が、このことば、態度によく出ている。
『鳴かぬなら鳴かしてみしょうほととぎす』
これが秀吉。まことにすごいばかりの自信である。細心でありながら、こだわらない、人の評価など気にしない明るい性格がぴたりあらわれている。自己顕示欲が強いのである。外向的といえよう。
『鳴かぬなら鳴くまで待とうほととぎす』
これが家康。どんな逆境にもじっと耐え、適応していく忍耐強さ、精神の強靭さがひしひしと伝わってくるようである。ずるさという人もいるかもしれない。
【来客紹介】 |
1名 |
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【出席報告】 |
24年8月24日(第512回例会) |
会員総数 |
出席免除会員 |
出席会員 |
欠席会員 |
出席率 |
29名 |
2名 |
21名 |
6名 |
77.78% |
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【幹事報告】
〔メールBOXに配布〕
1)第2回理事会報告
2)ガバナー補佐訪問「第1回クラブ協議会」へのご出席のお願い
3)青少年交換プログラムの案内文と資料
〔回覧資料〕
1)九州大雨災害義援金募金箱を回します。ご協力よろしくお願いします。
2)米山梅吉記念館 館報(2012秋)