米山奨学委員会 玉置 栄一 委員長
(財)ロータリー米山記念奨学会は、外国人留学生に奨学金を支給し支援する奨学財団で、全国のロータリアンからの寄付金を財源としています。年間の奨学生採用数800 人、奨学金12 億5,000 万円は民間最大規模であり、支援した奨学生は累計1 万5,776人、出身国は世界119 の国・地域に及びます。内訳は中国4、644人(29.4%)、韓国3,821人(24.2%)、台湾3,256人(20.6%)となっています。
ただ、ロータリアンの減少の影響もあり、96年には年間寄付金の額が20億円超であったのが年々減少し、2010年には13億円に迄落ち込んでおり、支援できる奨学生の人数も減少傾向にあります。
最大の特長は「世話クラブ・カウンセラー制度」。奨学生一人ひとりに地域のロータリークラブから世話クラブが決められ、ロータリーとの交流の起点となります。世話クラブから選ばれたカウンセラーは、奨学生の相談役として精神面を支えています。
学友の現在の職業は、教育関係3,696人、企業2,803人、研究所426人という内訳です。日本を正しく理解してくれている学友が教育関係に従事されていることは、日本の国際化を考えれば頼もしい限りです。
当クラブは、これまで留学生の受入実績がなく、近い将来には受け入れることも前向きに検討することになると思われます。