「品格について」 川上 大雄 会員
「品格とは」
最近、「品格」が問われている事件をよく耳にします。
「横綱の品格」、「国会の品格」、「大臣の品格」、「企業の品格」、「日本の品格」…。
品格の「品」には「本質」という意味があります。また、「格」は「あの人は別格だ」のように、身分や程度を表します。つまり、人の品格とは、人間としての本質=中身がどの程度かという意味になります。
品格を上げるためには本質、中身、心の中で思っていることを変えるというのが重要です。ということは、「自分が品格を上げて良く思われたい」という気持ちはひとまず置いておいて、「いかに周りの人に不快な思いをさせないか」ということを考えるということです。
いかにお品よく食事ができても、(品があるだろう、ドヤァ!)と心の中に見せびらかす気持ちや周りの人をバカにする差別意識があったら、残念な「痛い人」 のオーラになってしまいます。マナーがちゃんとしているということも大事ですが、食べている姿が周りの人に不快感を与えないということがポイントになります。色々なマナーも、元は一緒に食事をする人に不快感を与えないための所作がまとめらたものなんです。
品格がある人は、誰にでも平等に丁寧に接します。お店の店員さんだからと言って横柄な態度を取るのは下品ですね。また、偉い人にペコペコするのも品がありません。一人でいるときも、ごまかしたりしないで「人の目がある」ことを意識しましょう。そして、誰に見られても恥ずかしくない行動を選択していきましょう。
人間の行動で最も端的に表現されるのが、この履き物の脱ぎ方です。しかし、この脚下照顧は、単に履き物の脱ぎ方だけをいっているのではなく、それはそのまま自分自身をさしています。そして、自分自身への目の向け直しを私たちに警告しているのです。
人と会うときや仕事をするとき、または家庭の中でも、品格のある人はいつも「周りの人が喜ぶこと」を考えています。