「大腸がんについて」 榎本 仁 会員
2016年 がん死亡者数予測、大腸がんは女性死亡者数第2位。食生活の変化やストレス社会で大腸がんの発症件数や死亡者数は毎年激増しています。
2016年 新たにがんに罹患する人は前年より28000人増加して101万200人の見込みです。そのうち大腸がんの罹患者は男女合わせて147,200人です。また、がんで死亡者予測数は男女合わせて374,000人で1位が肺がん77,300人、2位が大腸がん 51,600人、3位 胃がん 48,500人、4位 膵臓がん 33,700人、5位肝臓がん と予測されています。
がんの罹患数は男性の場合、1位 前立腺がん 92,600人、2位 胃がん 91,300人、3位 肺がん 90,600人、4位 大腸がん 84,700人の順です。女性の場合は、1位 乳がん 90,000人、2位 大腸がん 62,500人、3位 肺がん 43,200人、4位 胃がん 42,600人の順です。女性は乳がんの死亡者が1位、そして2位は大腸がんです。
大腸がんは40代から徐々に増え始めますが、20代や30代でも起る場合があります。急に便秘がひどくなるとか、いつも下痢気味、おなかが張る、また身内に大腸がんになった人がいる場合も要注意です。
近年 日本人の食生活が欧米化になるにつれていろいろな病気が増えてきております。大腸がんもその一つです。
我国の大腸がんの患者数は年々増加し、平成26年の調査では26万1000人です。この内、男性が15万人、女性が11万1000人です。大腸がんの症状と死亡者が多く見られる県は沖縄県で次に青森県、秋田県、山形県、岩手県 と続いており、これはアルコール消費量が多いのが一番の原因と考えられます。
大腸がんの初期症状
1. おならの回数が増加して刺激臭、腐敗臭がはなはだしい
2. 便通状態が良くない(下痢気味)
3. トイレに入っている時間が長くなった
4. 時々、下腹部がチクチクと痛む
5. 今までになかった違和感がお腹にある
6. 疲れやすくなった
7. 食欲があまりなくなった
以上のようないつもと違う症状が続くのであれば大腸がんの初期段階かもしれないので、一度病院で診察してもらうのが安心です。
大腸がんの予防注意点
1. 食生活に注意する
2. ストレスをためない
3. 大腸のケアを日頃からしておくこと
4. 善玉菌が増殖しやすい状態にしておくこと
さらに、大腸内視鏡検査やPET検査を行うとなお安心です。