「センテナリアンになる為に!」 龍岡 恵子 会員
センテナリアン=健康長寿で超高齢者になっている方をさします。100歳以上で寝たきりなどではなく、健康で生き生きと暮らしている方々です。現在の最高齢者はイタリアのエンマ・モラーノさん。 そのセンテナリアンの研究が世界中で行われています。
南デンマーク大学のカール・クリスチャンセン教授
「遺伝子だけで運命が決まるわけではない事がわかった。つまり誰でもが健康長寿を実現できる可能性があるのです。」遺伝などに関係なく、誰もがやり方や条件次第で健康長寿を実現できることが分かってきたのです。
現在105歳の日野原重明さんの目標は2020年の東京オリンピックの聖火に参加したいそうです。
慶応大学医学部「百寿総合研究センター」で研究したところによると炎症レベル(CRP)一般基準値0.30ですがセンテナリアンは0.03と10分の1です。0.31~0.99は要注意1.00以上は以上数値となります。
〔炎症には2種類ある〕
① けがなどをしたときにはれ上がる「急性炎症」
② 誰でも加齢と共に起こる「慢性炎症」細胞老化免疫応答の低下による弱い全身の炎症。
糖尿病・動脈硬化・肺疾患・心疾患などを引き起こす。 色々なセンテナリアンの検査結果の中から、慢性炎症が特に健康寿命の阻害要因として重要だった。→慢性炎症を抑えることが健康寿命に重要
〔慢性炎症をどのように防ぐのか〕
① 体内でひそかに進む老化を食い止める食事。 腸内フローラを良くする→慢性炎症指標が40%も低下。抗炎症成分が含まれる食品…魚、(EPA、DHA)味噌、大豆、ニンジン、海藻など
② 運動する。 微小循環。運動をすることにより、血液循環が良くなり毛細血管の中で、酸素や栄養物を隅々まで運び、反対に老廃物を回収するという役割をして慢性炎症を抑制する働きをする。
最新科学が解明!老化を防ぐ“心”とは
1、仕事をする。なるべく多くの人と接する(会話する)。
心の持ちようは健康に強い影響を与える…人にいい影響を与えたいと思い続けることが健康長寿に大切。生きがいを持つ。
2、満足感を達成する。
CTRA遺伝子群…ストレスを感じた時に大きく働くが満足感を感じるとその働きが弱まる。緩やかになった時に慢性炎症を抑えられる相関関係が解明された。人が生活の中で感じる満足感と云った精神的な感覚が体の中の炎症反応とかかわりが或る。(カリフォルニア大学医学部スティーブン・コール教授)
1、幸せか 2、人生に関心があるか 3、人生に満足しているか
4、充実してるか 5、自分自身が好きか 6、毎日やるべきことが出来ているか
但し、高い満足感を感じていても慢性炎症が進んでいる人もいた。
炎症を進める満足感(快楽型)…食べたいだけ食べる。むやみに買い物をする。性欲。娯楽。→自分の欲求を満たす満足感。
哲学者のマルティン・プーバー(1878-1965)
「新しいことを創めることを忘れない限り人はいつまでも若く生きることが出来る」
プロダクティブエイジング
年をとっても健康のまま活躍し社会にも貢献し続ける“生涯現役人生”
センテナリアンの言葉
人生を楽しむそれだけです。そこに秘訣などありません
老いるとは素敵なことです。何と素晴らしいことか!!苦しみもあるがそれ以上に喜びが満ちている。