「母校龍谷大平安野球部から教えられる経営学」 橋本 勉 会員
1.龍谷大学付属平安高等学校(以後 龍大平安)の学校&硬式野球部の紹介 ( 参考資料: P6~7、P40~42 参照 )
1908年(明治41年)創部。甲子園春・夏出場回数72回 ( 春 39回、夏 33回 )は全国最多。
全国制覇4回(夏3回、春1回)
夏: 1938年(昭和13年)、1951年 (昭和26年)、1956年 (昭和31年)。
春: 2014年 (平成26年)。
甲子園春・夏通算勝利数: 96勝 (春 37勝、夏 59勝) 全国歴代 2位タイ。
歴代1位は中京大中京高校 (愛知) 131勝、2位タイはPL学園 (大阪) 96勝。
2.龍大平安野球部の監督の紹介 ( 参考資料: P22~23 参照 )
原田 英彦 (はらだ ひでひこ)。 1960年(昭和35年) 5月 19日生まれ。 54 歳。
平安野球部、日本新薬野球部を経て、1993年 (平成 5年 )に平安野球部監督就任。
平安野球部監督在任23年目で監督在任期間歴代1位。
3.龍大平安野球部出身プロ野球在籍OBの紹介 ( 参考資料: P16~17 参照 )
4.母校龍大平安野球部から教えられる経営学 ( 参考資料 P24~25、、P40~42、P46~47、P48~49 参照 )
「平安もここまで落ちたかと愕然としながら、しかしここからやっていかないと本当に平安が終わってしまう。」 という原田監督(トッ
プ)の危機意識から始まった平安再建への大改革。
一、61項目の大改革を実践。( 躾 、意識改革 ) (参考資料 P24~25 参照 )
(例:挨拶の仕方、声の出し方、グランド整備の仕方、グラブ・スパイクの手入れ、道具の整理整頓、ユニフォームの着こなし、
歩き方、姿勢、電車でのマナーetc。)
二、現在は就任当初と比べ次元の違う世界へと意識は向上してはいるが、チームが代わる度に同じ作業を繰り返す。
(育成力、継続力)
(現在の取組例)
① ことばの力 (コミュ二ケーション力、会話力、説得力)
② 考える力 (課題解決力、発想力、思考力)
③ 思い浮かべる力 (感性、理解力、使命感、気配り、自分を客観視する力)
④ 試そうとする力 (自主性、行動力、提案力、チャレンジ精神)
⑤ やり抜く力 (忍耐力、困難突破力、リーダーシップメント)
三、環境整備
① 龍谷大平安ボールパーク ( 参考資料: P46~47 参照 )
② 滝野寮 ( 参考資料: P48~49 参照 )
(まとめ)
強い龍大平安野球部を支える要因は、意識の高い選手の育成(すなわち人材育成)の継続性と、優れた練習環境(すなわち職場環境)の整備、提供である。
これはISOで規定され経営者に課せられる「資源 (人的、物的、環境) の提供」 に他ならない。