■会長の時間
先週、最高裁第一小法廷で、ＤＮＡ鑑定で父子関係が存在しないこととなっても、民法７７２条の「妻が婚姻中に懐胎した子は、夫の子と推定する。」との推定は覆らないとの判断をして、原審破棄を破棄し、多分、自判していると思います。昨日、同じ第一小法廷で、裁判員裁判において、求刑の１．５倍の懲役刑を、他の案件との量刑の違いを説明できていないとして、破棄自判して、検察官の求刑どおりの量刑としました。
私も、今年４月に、弁護士になって初めて最高裁の弁論を経験しました。たまたま、第一小法廷でした。そこで、今後数回、会長の時間に最高裁の話をしたいと思います。
まず、本日は、最高裁の構成について説明します。最高裁は、全体で１５名の裁判官がいます。裁判官、官僚、弁護士などが、一定の最高裁裁判枠をもっており、それぞれのジャンルから最高裁裁判官が選ばれています。
そして、通常、５名で構成する第一小法廷、第二小法廷、第三小法廷にわかれて判断を下しています。そして、ほとんどの裁判は小法廷で終わりますが、最高裁判決を変更する場合など、一定の場合に限って、大法廷に移行して、大法廷で判決することになります。従って、新たな最高裁の判断を示すことは小法廷でできます。
さて、私ども弁護士は、通常、地裁、高裁で活動しています。そこでは、若い時は別として、ある程度経験を積んだ裁判官は、刑事専門、民事専門の裁判官として活動し、刑事裁判官が民事の事件をすることはありません。
ところが、上記の二つの第一小法廷の裁判で、明らかなとおり、最高裁では、同一の法廷が、民事も刑事の裁判もしています。これは、考えて見れば、１５名しかいないのですから当然といえば当然ですが、私には驚きでした。最高裁には、調査官がおり、それぞれの事件の理論構成、筋道を裁判官に示しますが、それでも、最高裁裁判官の負担は相当なものだと思います。
今日は、ここで終わります。

小林　知義　＝今日は天神祭。　ほんとうに暑いです。
久保田秀一　＝息子がボストンに留学中です。　期待半分、寂しさ半分です。
森本　良嗣　＝今日の天神祭は値打ちありますネ。　アツイです。　皆様 御苦労様です。
中井　周治　＝今日は天神祭です。　みなさん花火を楽しんで下さい。
　　　　　　　　　和氣さん、卓話 楽しみにしています。　頑張って下さい。
大谷　定子　＝今日は特に暑いですね。　気持ちで暑さを吹き飛ばしましょう。
　　　　　　　　　和氣さん、卓 話楽しみにしています。
斎藤　清貴　＝誕生日。　一昨日、５６才になりました。　たくさんのお祝いメッセ、メール、ありがとうございました。
鈴木　正明　＝一年間 お世話になりました。

◆天神祭
7月25日は天神祭の日です。大阪の天神祭は、京都の祇園祭、東京の神田祭と共に日本三大祭の一つと言われています。この様なお目出度い日に卓話当番となり大変光栄に思います。三大祭の一つ祇園祭が催行される京都は、かつては都、日本の首都でありました。しかし、京都も最初から都であったわけではありません。

◆都の移り変わり
図のように700年代以降では藤原京、平城京、長岡京、そして平安京の京都へと都は移動してきました。では何故都を移さなければならなかったのか。敵から身を守る戦略的なこと、政治的な権力闘争などもその原因と考えられますが、衛生上の問題も理由の一つと言われています。当時、排泄物の処理には川の流れを利用していたと考えられます。人が増え年月がたちますとどうしても流れが澱み、不衛生な状態となり、やがて疫病が発生しやすくなります。当時は科学的に原因を分析し対応することができませんから、いわゆるまじないの世界にならざる得なかったのでしょう。その結果、都を捨て新しい都を作っていったと言われています。

◆トイレの汚れ
ここから「掃除のつぼ」を一つ。これは現代のトイレですが、写真のような汚れ「サボったリング」とコマーシャルでいわれていますが、これを簡単に落とす方法をご存知でしょうか。ちょっと掃除を怠るとすぐにできてしまいますし、何日も留守にすると大変落ちにくくなります。この汚れの原因はカビです。ですから「カビキラー」のような洗剤が最適です。これを掛けてしばらく、できれば1時間くらい置いておきます。後は水を流すだけできれいに取れます。家をしばらく留守にするときのご注意をもう一つ。下水の臭いがあがってくることがあります。これは排水するところには封水トラップと言って、水でにおいをとめているところがあります。しかしこの水は２～3日も水を流さないと枯れてしまいます。すると臭いがあがってきてしまいます。この様な時にはまず換気をして、水が流れるところは全て水を一度流してください。そうすれば解決できるはずです。

◆カラスの巣
また、家を長い間留守にしていますとこんなことがありました。5月の連休、故郷の家に帰ってみますと、何と、庭木の上にカラスが巣を作ってしまいました。この時期巣作りと産卵の季節だそうです。ところが幸運にもカラスは巣を離れてしまいました。丸一日もの間。事情は分かりませんが、すぐに自力で撤去。私は建設業ですのでカラスの家はどのように建設されているのか非常に興味を持って、恐る恐る分解していきました。すると、何と巣の内側には綿が敷き詰めてありました。木の枝や葉っぱだけでなく人工のものが使ってあったのです。どうして綿を巣に使うと良いと知っているのでしょうか。しかし次の状態を見てもっと驚きました。巣の基礎にはワイヤーハンガーが30本以上も組上げてあったのです。ワイヤーハンガーが巣に使える、それもおそらく強度が強くなることをいったい誰が教えたのでしょうか。そしてしたの写真を見てください。おまけにそのワイヤーハンガーを釘のように加工したり、真っ二つに折り曲げたりしてあるのです。建築屋として本当に脱帽の思いでした。そして連休明け、ご想像の通り弊社の社員に「カラスに負けるな！もっと工夫しろ！」と叫んでしまいました。今期はこれが弊社の合言葉となることでしょう。




【写 真】
　　　（上段）　天神祭　／　祇園祭
　　　（中段）　都の移り変わり　／　トイレの汚れ
　　　（下段）　カラスの巣　／　カラスの巣（ワイヤーハンガー 脅威の工作）