「シニアの方のケアについて 」 龍岡 恵子 会員
乾燥トラブルをくり返しやすい肌は、肌の水分が不足しがち。肌の変化に気づいたら、早めの保湿ケアを心がけましょう。
お手入れのタイミングはお風呂上がりまだ肌に湿り気がある内に行いましょう。
高い保湿効果が期待できます。特に乾燥の気になる部分は、こまめにケアを。適量はローションもクリームも、肌に負担なくするするとぬれて、ぬり終えたあとも、手がしっとりしているくらいが適量です。
【老化予防は紫外線対策を!】
シミ、しわ、たるみなどの老化現象を引き起こす最大の原因は紫外線です。一年中紫外線をカットすることが大切です。
【目もと】
まぶた全体に美容液やクリームをムラなくなじませるため、適量(片目で直径約5mm)を上下のまぶたそれぞれ3点に置きます。中指とくすり指を合わせ、両手の指のはら(第1関節くらいまで)でやさしくおさえるようになじませます。指のはらを目のカーブに沿って密着させながら、目頭から目じりに向けて、ゆっくりと。目頭、目じりのくぼんだ部分はぬり忘れがち。ていねいにやわらかなタッチを意識して、しっかりなじませましょう。
【頭皮&ヘア】
洗う前 ⇒ 髪がもつれたままシャンプーをすると、洗うときに無理な力がかかり、ダメージの原因にもなります。髪が長い方は特に絡みやすいので、事前に毛先からていねいにといておきましょう。シャンプー前にしっかり髪を洗い・ぬらしましょう。髪の汚れを落とすだけでなく泡立ちをよくし、シャンプー時の髪どうしの摩擦を防ぎます。
シャンプー ⇒ たっぷりと泡立てて爪を立てず、指のはらで小さな円を描くように洗います。洗い残しが多い部分は、忘れずていねいに洗いましょう。シャンプーが頭皮・髪に残ると、トラブルを起こす原因になります。充分にすすぎましょう。
コンディショナー ⇒ 頭皮につかないように、毛先から根元に向かって髪全体になじませます。コンディショナーが頭皮・髪に残ると、トラブルを起こす原因になります。充分にすすぎましょう。
乾かす時 ⇒ 髪がぬれたままで寝たり、乾き残しがあると、頭皮・髪トラブルの原因になることも。
タオルドライの後、ドライヤーできちんと乾かす習慣を心がけましょう。頭皮にドライヤーの熱が直接当たらないように15~20cm程度離して、髪の根元に手を入れ、頭皮をいたわりながらやさしく乾かしましょう。乾かし過ぎは、頭皮・髪に負担をかけます。適温で短時間に乾かしましょう。
【リンス、トリートメント、コンディショナー】
・リンス・・・・ 髪の表面を油分でカバーし、シャンプーの後の髪のきしみを防いで、手ざわりをよくすることができる。 また、髪の水分の蒸発をおさえることができる。しかし、毛髪の内部には作用しない。
・トリートメント・・・リンスと同じ効果があるが、毛髪の内部にまで、タンパク質成分が浸透できるので、ダメージ部分に栄養を補給する事ができる。
・コンディショナー・・・髪の表面をカバーするという点ではリンスに近いけど、リンスよりも髪の表面のコンディションを整える力が強いものと考えて下さい。リンスと同じ効果があるが、毛髪の内部にまで、タンパク質成分が浸透できるのでダメージ部分に栄養を補給する事ができる。
〔リンスとトリートメントを効果的に使うコツ〕
リンスとトリートメントの両方に言えることは、毛穴に油分を残してはいけないということです。 リンスはトリートメントと違って、時間をおいても髪の内部まで浸透しないので、髪になじませたら、そのまま洗い流してかまいません。 トリートメントは時間をおくことで、髪の内部に浸透することができます。
〔自宅で簡単にできる効果的なトリートメント方法〕
シャンプーの後、トリートメント剤をなじませたら、蒸タオルで頭をくるんでなるべく長くおく。
〔リンスインシャンプーでの注意〕
リンス成分が入ったシャンプーで頭皮を洗うって事は、頭皮にとっては余計な油分を残す可能性があるので、リンスインシャンプーを使った後は、頭皮を中心にしてよく成分を流すように心がけてください。
〔おまけ〕 これらの使い方の順番としては、
・シャンプーで髪の表面をきれいにする。
・トリートメントを最初に使って、毛髪内部にタンパク質成分を浸透させる。
・リンスやコンディショナーで髪の表面を保護する。