「私は健康マニアです」 川上 大雄 会員
私の仕事は 調味料、食品添加物の製造販売です。業種の分類で言うと “食品添加物製造業” (食品の製造もしていますが) となります。
これは創業87年の家業であります。私が幼少の頃から添加物バッシングというのが始まりまして、幼い私は親の仕事は毒か麻薬のようなものを売っている悪い仕事ではないかと思ったほどです。しかし、大人になってこの仕事に就いて思ったことは “人が人のためをと思ってしたことが、人のためにならないなんてことはおかしい! 人に害があるようなことであってはならない” ということです。
ここで添加物擁護のお話をしたいのではなく、食品添加物が原因で癌になったり病気になった人はうちの家族にも社員にもいません。もちろん、ここ20年のスパンで見ても日本では一人もいないはずです。それならばなぜ、病気になるのか?それを防御するにはどうしたらよいのかが、私の大きなテーマになりました。
病気の人を観察すると、食生活とストレスが大きな原因だということがわかりました。
食生活は偏った食事、特に糖分の取りすぎ、次いでミネラル、繊維質の不足です。
次にストレスですが、最近の病気の原因は何でもかんでもストレスということになるようですが、ストレスとはいったい何なんでしょう! 簡単に言ってしまえば自律神経失調症です。「自律神経」とは、自分で意識をしなくても、勝手に働いてくれる神経のことです。
わかりやすく言うと、寝ていても、働いている神経です。
例えば、自分で意識しなくても心臓は動いています。
「自律神経」は「交感神経」と「副交感神経」の2つです。
「交感神経」とは、身体が活発に活動する時に優位に働く神経です。
「副交感神経」とは、身体がゆったりとしている時に優位に働く神経です。
正常な人間は、場面場面に応じて、うまく切り替えて生活しています。
でも、ず~っと緊張状態でピリピリしていたり、逆に毎日ダラダラした生活を続けていたり、人間は極端なプレッシャーだけでなく、季節の変わり目などでも同様なストレスを感じるのです。(季節の変わり目に風邪を引く等)
そうすると「交感神経」と「副交感神経」がうまく切り替えられなくなります。
うまく切り替えることができなくなると免疫力が低下し、あらゆる病気を発症させるのです。
病気にならないようにするには食生活の改善とストレスとどう付き合うのかがポイントです。ストレスとどう付き合うのか、ストレスをネガティブに捉えるのではなく、自分を成長させてくれる大きな学習の機会を与えられたとポジティブに考えること、ちょっとしたことと笑い飛ばすぐらいの気持ちの切り替えが必要です。