■会長の時間
【刎頸の交わり】
中国の故事。
刎は切る、頸は首である。友人のためならば、たとえ首を切られても悔いないほど深い友情で結ばれていた交際をいう。生死を共にするほど親しい間柄をあらわすときにも使われる。
藺相如は、はじめ趙の恵文吉寵臣繆賢の食客にすぎなかった。が、次々に大きな手柄を立てて、しだいに出世し、つレには上卿(宰相)に任ぜられた。で、趙の名将とうたわれた廉頗よりも位が高くなった。これを聞いた廉頗は憤慨して、
「自分には、攻城野戦の大功がある。しかるに藺相如は口先だけの働きで、自分より上位についた。あいつはもともと卑しい身分の者なのだ。おめおめとあんな者の下についていられるか。こんど会ったら恥をかかしてやる」と宜言した。
噂を耳にした相如は、できるだけ廉頗に会わないようにつとめた。朝廷へ出仕のときには病気だといって欠席したり、道で遠くに廉頗がみえると車を横道にそらしたりした。相如の部下たちは、それを歯がゆくてならない。なかのひとりが、
「わたしがあなたにお仕えしているのは、あなたが立派だと思えばこそです。ところが、このごろは廉頗将軍をなによりもこわがり、コソコソ逃げてばかりいらっしゃる。このようなふるまいは、凡人でも恥とするところです。もうこれ以上我慢できません。どうぞお暇をください」と申し出た。すると相如は、その部下を堅くひき止めて
『廉将軍と秦王と、どちらが恐ろしいか』と尋ねた。部下が
「もちろん秦王です」と答えると、相如は、
「わたしはその秦王すら恐れずに、秦の宮廷で王を叱りつけたのをお前たちも知っておろう。そのわたしがどうして廉頗だけを恐れようか。よく考えてみるがよい。あの強い秦が、趙を侵略してこないのは、廉将軍とわたしがいるからだ。いまもしそのふたりが争ったら、どちらかが倒れることになる。そうしたらどうなるか。わたしが廉将軍を避けるのは、国家の危急を第一に思い、個人の怨みをあとにするからなのだ」と説いた。
廉頗はこの話を伝え聞いておおいに恥じた。上半身裸になって、、茨を背負い相如の鞭をうけたいという謝罪の気持をあらわして、相如の家を訪ね、自分は賤しくて、あなたの寛大さがわからなかったと心からあやまった。ふたりは和睦した。以来、刎頸の交わりを結んだという。中国最大の歴史書『史記』にある話である。
刎頸の交わりのできる友人をもっているような男性こそ、女性の理想だろう。また女性同士でもこんな交際をしたいもの。
【来客紹介】 |
5名 |
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【出席報告】 |
25年2月1日(第531回例会) |
会員総数 |
出席免除会員 |
出席会員 |
欠席会員 |
出席率 |
31名 |
2名 |
23名 |
6名 |
79.31% |
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【幹事報告】
〔メールBOXに配布〕
1)ロータリーの友(2月号)
2)地区月間出席報告(12月分)
3)第11回ロータリーXmas冊子
4)IMプログラム (先週欠席者には当日の担当表、詳細スケジュール表をポスティング。各自ご確認下さい。)
5)米山奨学会より寄付金免税申告用領収書(普通寄付・特別寄付)とリーフレット
6)ロータリー財団より寄付者の皆様へ(書簡・確定申告用領収書・税制控除に係る証明書写し)
7)(株)クマヒラより「抜粋のつゞり」
〔回覧資料〕
1)血液センターニュース(2012冬)