■会長の時間
【笑う門には福きたる】
日本の故事。 いつも笑いの絶えない家庭には、いつかかならず幸福がやってくるという意味。
狂言「筑紫のおく」に「笑う門……云々」が出てくる。そのあらすじは……。
丹波の国(京都府)のお百姓と筑紫(九州)の奥から出てきたお百姓が道連れとなる。いっしょに領主の館へいき、それぞれ田一反につきひと笑いさせられ、最後には、お奏者(取次ぎ役)もまじえて三人いっしょにどっと笑って終る。
しごく簡単な内容である。ひと笑いずつするときに、
「左様でござれども笑う門には福来ると申すに依て、追付け御加増を取らせられ御立身を被成れうは疑いもござらぬ。是非とも笑はせられ被下れい」という。笑いを珍重する精神から生まれた狂言である。
笑いは一種の呪術であり、神様の前で笑うと、神の力、笑いの行動によって人間は幸せになれるという考え方が、日本人にはむかしからあった。笑うと神様の霊性を強く、高くし、人間の霊性もゆたかになるという信仰である。
性を描写した絵、いまでいえばポルノの絵を、むかしは笑い絵といった。そして、武家では、鎧びつのなかに笑い絵をおさめ、魔よけと戦勝のまじないとしている。
神の呪力を強くするのが、人々の笑いであると考えたむかしの人は、性による生命の再生、性の喜びのなかに、人間の生命力を強くするなにかを感じて、性行為を笑いと表現したのである。笑いによって魔が払われると信じていたので、性行為の絵を鎧びつに入れ、戦勝と無事の帰還を祈った。
日本では、むかしから終るとか、やめるということばを忌む風習があった。持続、発展しないものをきらったからだろう。だから、終る、やめるではなく、お開きという。未来に向って開いていくのを非常に喜んだ。扇子を末広がりといい、おめでたい席に欠かせない品物としたのはこのためである。
顔の表情を開くのが「笑い」である。顔の表情をいつも開いていると幸運に恵まれると考えた日本人は、苦しいことがあるほど笑って、早く悪い状態から脱け出そうとした。
急いで階段を降りてきて、目の前で電車のドアがしまり、乗り遅れたとき、なぜ日本人は笑うのか、怒るのが人間の感情じゃないか、といった外国人がいた。これは日本人の伝統的な信仰が生んだ「笑い」を知らない評言である。笑う行為に呪術的な意味があると教えてやったらどんな顔をするだろうか。
日本人の典型的な笑いは、おかめとひょっとこの表情にみられる。
【来客紹介】 |
0名 |
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【出席報告】 |
24年7月13日(第508回例会) |
会員総数 |
出席免除会員 |
出席会員 |
欠席会員 |
出席率 |
29名 |
2名 |
24名 |
3名 |
88.89% |
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【幹事報告】
ロータリーXmasへの今年度地区補助金(20万円)の申請が7月9日に承認されましたので、皆様にお知らせいたします。
〔メールBOXに配布〕
1)第2660地区 クラブ例会日一覧 2)会費請求(上期)
〔回覧資料〕
1)他クラブより例会変更(年間)のお知らせ(5クラブ) 2)大阪イブニングRCよりビジターフィ変更のお知らせ