「私のお仕事 Part 1」 和氣 勝海 会員
1.栗本建設工業㈱のご紹介
1946年 栗本鐡工所創業者でもある栗本勇之助が復興産業㈱として設立。名前の通り戦後の大阪の町の復興に貢献したいとの思いが込められた会社です。以来73年、あらゆる用途の建物を作ってきました。
2.個人的社歴
1979年入社、以来40年。最初は九州支店工事課へ赴任し工事課長に反抗。1年で九州支店工事課をクビになり大阪へ転勤。その後勤務地は東京、岡山と転々、業務も積算課、購買課、営業課、営業所長と転々。2003年会社の業績悪化に伴い営業所閉鎖、大阪本社へ単身赴任。その後開発営業部長~本店長~社長~会長と、あれよあれよと言う間に変わっていきました。
3.最近やっている仕事はBCP対策
名古屋大学防災・減災博士の福和伸夫教授の講和を聞いて、「南海トラフ地震は必ず起こる」と痛感しました。大災害が起こったとき、一刻も早く通常の業務が出来るようにすることは、自社のためだけではなく、日本の経済のためにも大変重要であるとの思いからその体制作りに励んでいます。 ※福和伸夫教授著 「次の震災について本当のことを話してみよう」
南海トラフ地震と時代の変遷
1605年 慶長地震(M7.9)
1707年 宝永地震(M8.6)・・・富士山噴火
1854年 安政地震(M8.4)・・・徳川幕府崩壊明治維新へと
1944年 東南海地震(M7.9)・・軍需工場被災、第二次大戦終戦へと
1946年 南海地震(M8.0)・・・戦後の日本の復興に大きな打撃
その後地震のない45年間に日本は奇跡の高度経済成長成し遂げる。
今では南海トラフに面して、豆腐のような地盤に大都市が作られ、メインの交通インフラ、重要工場、石油タンク、輸出入拠点、などが集中しています。これらが一度に被災すれば日本の経済活動に大きな打撃となることは容易に想像されます。
4.もう一つの弊社の課題は働き方改革
建設業の多くの現場担当者の現状は、年間休日日数70日、年間残業時間1000時間ほどで働いています。今回の労働基準法改正により週休2日の下、年間残業時間最大720時間、有給取得5日以上となります。
勿論、自ら生産性を向上させこれらを実現していかなければなりませんが、法規制や責任上の観点から、現場を閉所しなければ責任者は休めません。そのためには工期の延長やコストの増加について社会的理解が必要となります。
建設業会からのお願いです。働き方改革による工期延長とコストの増加にどうぞご理解を!