「ブルーオーシャンのお仕事」 笹田 隆志 会員
卓話時間の使い方については、会長時代から会員自ら語りましょうと奨励していた。
秋山会員からも会員同士が知り合う場として、卓話時間をうまく活用できないかと言うアドバイスもいただいていた。
例えば自らについて語るという事。 仕事や会社、時には人生を語ることで、互いに少しでも知り合うことを深め、それが共感につながることがあっても良いのではないか。それで今回の卓話テーマを選びました。
自分を語る上で会社創業と家内のガン告知と治療が、今から思えば一番大変な時であった。
2005年秋山会員の紹介で入会。
2011年ソニー生命を退職して創業。
事業内容は、生命保険と損害保険の代理店、M&Aのコンサル。
2012年家内のガン告知、治療生活が始まる。
2015年治療の甲斐なく死去。
2016年東京営業所開設。
2017年間接費削減のコンサル事業を新たにスタート。
2018年まだまだ会社から目が離せない状態が続いて現在に至る。
少し遡って転職のお話をします。
1995年大手からソニー生命にスカウトされて転職。入会してからもそのことを自慢げに話していた自分を恥ずかしく思う。この場をお借りして耳障りなことであったとお詫びしたいと思います。
当初は順調なスタートで収入が増えてくると、反対に公私ともに生活も荒れて来た。好事魔多しの通り、保証していた叔父の借金の肩代わりで、東京地裁から任意整理の決定を受けて、返済が未だ長期に渡るため金融機関の与信が付かない身分。
そんなところに秋山さんから入会の誘いを受ける。仕事にもつながるだろうかもしれないと言う甘い期待でお引き受けしたが、クラブ内で保険勧誘についてはと釘を刺されていた。家内は会員の方々との交流には感謝していたが、一方で仕事につながらず会費の負担も大変なので、続けることにはずっと反対していた。
入会後2〜 3年で続けようかどうか迷った。クラブ外の永年経験者に相談したが、迷いが晴れる事はなかった。
おそらくロータリーに何かを求めて、それが得られないから迷っていたんだろうと、今となっては感じることができる。全くその反対で自分が今ここで何ができるのかと言うスタンスが大事なんだと理解し始めている。
これまでも俺が俺が頭頭を打つこともしばしばで、そんな私を一番厳しく指導してくださっているのは秋山さんです。
そこから相手を思いやり、自分の立ち振る舞いを抑制して、磨いて行く事を学んでおり、ロータリーも広い意味で同じことを学ぶ場だと思っています。深いところにある本当の自分を修正するあるいは変えると言うのは大変難しい課題です。ゴールは見えませんがロータリーを続けることで、その意義を見出しながらこれからも活動したいと思っています。
事業のV字成長が大きな目標なので、東京での仕事と生活のウエイトが大きくなってくると例会出席をどうするか頭が痛くなりますが、そうなったらまたご相談したいと思います。 ありがとうございます。