「インド仏跡巡礼から学ぶもの」 ゲストスピーカー 秋武孝春氏 (吉田正信会員ご紹介)
〔講師〕 秋武 孝春 (神戸国際大学経済学部非常勤講師)
〔略歴〕 兵庫県出身
・昭和35年3月 一橋大学法学部卒業
・昭和35年4月 株式会社大和銀行入行 梅田支店 ロンドン支店 外国業務部 本店営業部 審査部 調査部 などに勤務
・昭和62年7月 株式会社大和銀総合研究所 近畿経済研究部長に就任
・平成 7年6月 同社 取締役就任
・平成 8年3月 取締役辞任
この間、関西の経済、産業、都市、開発計画の調査研究に従事
大阪市立大学商学部・大阪大学経済学部の非常勤講師を勤める
・平成 8年4月 神戸国際大学経済学部の都市経済文化学科新設に伴い、同大学の教授に就任
・平成19年3月 定年により退職、現在非常勤講師
はじめに=はるかなるお釈迦さまの国「天竺インド」
1. 釈尊誕生の地「ルンビニ」 アショカ王の石柱と摩耶堂 ネパールの現状
2. カピラ城はどこか 二つの候補地 「四門出遊」のエピソード
3. 釈尊の出家 さとりを求めて王舎城へ 尼連禅河ほとりでの6年に及ぶ苦行
4. 苦行の放棄 スジャータによる乳粥供養 前正覚山を彷徨
5. 菩提樹(アシュヴァツタ樹)下での「降魔成道」 (悪魔による誘惑と克服)
6. 「初転法輪」の地「鹿野苑」(サールナート) 静寂な祈りの世界
7. 聖なる河ガンジスのインド的世界=ベナレス 仏教の「静」 ヒンドゥの「動」
8. 釈尊の布教と弟子たちの修行の拠点「竹林精舎」と「霊鷲山」
9. 舎衛城(シュラバースティ)と祇園精舎 釈尊が25回の雨安居を過ごされた所
10. 釈尊最後の旅 霊鷲山 ナーランダ パトナ バイシャリー ケーサリヤ
11. 釈尊入滅の地「クシナガラ」--沙羅双樹の下で湟槃に入る
12. 釈尊の遺体を火葬した荼毘塚=ラーマバール・ストゥパ
インド仏跡巡礼からなにを学ぶか
1. 灼熱の大地 大平原に沈む夕日の美しさ ヒンドゥ教や仏教を生み育てたインドの自然と風土を五感を通じて実感する
ベナレスの衝撃
2. 悠久の時を超え、釈尊の教えに思いを致す ダライ・ラマ14世の言葉
3. 仏教の変遷と世界的展開 大乗仏教と上座仏教 日本仏教の特殊性 聖地巡礼から見えてくるもの
4. 既成概念の崩壊 墓をつくらないインド人 土葬・火葬・水葬・鳥葬
5. 仏教美術の源流に触れる マトゥラ サールナート ナーランダ
仏塔信仰から仏像信仰へ サンチー、アジェンタ、エローラ
日本に入った仏像 入らなかった仏像(ターラーなど) デリー国立博物館 サールナート考古博物館 パトナ州立博物館
6. インダス文明を生んだインド 黄河文明を生んだ中国 インド人と中国人
7. 現代インド抱える問題