■会長の時間
『来て見れば　聞くより低し　富士の山　　　釈迦も孔子も　かくやあるらん』　　　　　　　　（村田　清風）

自分の目で見たことよりも、ひとから聞いた噂のほうを信じる人はどこの世界にもいる。
昔からそうだったようで、古代中国・晋の著述家、葛洪は神仙思想の理論書『抱朴子（ほうぼくし）』に書いている。
〈耳を信じて目を疑うは、古今の患うる所なり〉
村田清風（1783～1855）は、目よりも耳を信じる愚かさとは無縁の人であったらしい。江戸後期の萩藩士で藩政改革に手腕を振るった。のちに長州が薩摩とともに幕末の主役に躍り出るのは、藩政改革によって養われた財政力に負うところが大きい。清風は目立たぬ縁の下に、明治維新の礎を築いた功労者の一人である。
17歳で初めて江戸に旅した。掲出の歌は富士山を仰いでの感想である。高い、高いと聞いていたが、ナーンダ、噂ほどでもないではないか。偉かった、賢かったと評判のお釈迦さまや聖人孔子も、実物に会ってみればたいしたものではなかったかも知れないぞ、と。噂に惑わされ、先入観に怯えることを、歌に託してみずからに戒めたのだろう。
シンガポールのマーライオン、コペンハーゲンの人形姫像、ブリュッセルの小便小僧などの観光名所を評して「世界三大がっかり」と呼ぶことがある。清風の気概とはいくらか趣が異なるものの、自分の目で見て評価をくだしている点では一首の心にも通じよう。

近藤　治郎（大阪西北RC）　＝皆さん、お久しぶりです。
安藤　幹雄　＝季節が変わりました。　永らくご無沙汰しています。
　　　　　　　　　１年半のフルタイムをそろそろ終わらし少しは楽になりますので、ご挨拶に参りました。
秋山　千尋　＝いろんな問題が多発しているのに処理能力がどんどん遅くなり、プレッシャーたまる今日此の頃です。
　　　　　　　　　やはり年令のせいですかね？
福島　三雄　＝暑くなりましたね。　今日は中井さん、卓話楽しみにしています。　よろしくお願いします。
川上　大雄　＝昨日、今期最後の災害プロジェクト出席して来ました。　来期もよろしくお願いします。
森本　良嗣　＝安藤様、今日はお忙しい中、ありがとうご座居ます。
中井　周治　＝本日は卓話当番です。　
　　　　　　　　　「家族信託について」をテーマにお話ししますので、皆さん　寝ないように、よろしくお願いいたします。
中根三恵子　＝宴席続きで体調不良です。
斧原　邦夫　＝梅雨期とは言え、気持ちは晴れやかにありたいもの！　安藤さんお久し振りです。
大屋　準一　＝久しぶりで例会場がわかりませんでした。　ワールドカップ ギリシャ戦は、引き分けで残念でした。
髙野　幸雄　＝今期最後の通常例会ですね！　今年度会長・幹事様、もうしばらくがんばって下さい。

1.信託はなに？
　　平成１９年（２００７年）９月３０日に現在の信託法が施行！　（旧法は、大正１１年制定）　
2.信託はいつできた？
　　ヨーロッパで、十字軍の遠征に行く貴族や領主の間で始まる。
　　友人に自分の土地や財産の所有権を移し、そこから生じた利益から自分の家族の生活費を出してもらう。
　　土地を売却した場合は、売却代金から配当を貰う。
　　本人が、無事に戻ってきた場合は、土地や財産を返却する。
　　本人が、十字軍の遠征中に、自分のミスにより味方に被害が出て、その責めを負い、領地や財産を取り上げられる場合でも、
　　友人に所有権が移っているので、没収されない。
3.家族信託
　　商事信託　→　信託法の免許を持った受託者が行う信託　（信託銀行・信託会社）
　　民事信託　→　信託法の免許を持たない受託者が行う信託　（家族・親族で作る一般社団法人等）
　　　　　　　　　　　家族信託　（家族が委託者の場合の俗称）
　　　　　　　　　　　福祉型信託　（高齢者・障害者・年少者を受益者として、財産管理や生活支援を行う場合の俗称）
4.信託の期間
5.信託の設定方法
　　①契約による信託
　　　委託者と受託者の間で信託契約を締結する。　生前から発動でき、相続税対策に使用することが多い。
　　②遺言による信託
　　　遺言で信託を決める。　委託者の死亡が発効要件
　　③自己信託
　　　委託者　＝　受託者　　公正証書により作成が効力要件
6.信託の実例
7.税務面
　　特に優遇は無い。　受託者は、所有者として扱われる。